森下典子さんの「いとしいたべもの」「こいしいたべもの」

森下典子さんの「いとしいたべもの」「こいしいたべもの」

2019-07-12
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インターネットのお友達が紹介してくれた本、それが森下典子さんの「いとしいたべもの」「こいしいたべもの」だった。

「オススメだよ」と言われた本、中身も見ないで買ってみたのだけど、それが当たりだったというわけ。

挿絵がいいよね

挿絵が素敵で、ほっこりする。食べ物だけをピックアップした絵が余分なことを考えさせない。自分の思い出のどこにでも登場することができるのは、絵だからだと思う。

字もいいよね

デザインに興味を持ち始めてから、フォントも気になるようになった。
行末に感嘆符「!」があるから、文字幅を調整したんだな、なんて思いながら読んでみたり。

「ひ」「そ」「な」などのフォントも美しい。普段は画面に表示される文字を追いかけているけれど、紙に印刷された文字というのは美しい。

やっぱり本は紙で読みたい、なんて改めて思った。

肝心の内容については、もう最高。思い出をぐいぐい引き出されるので、1話ごとの心の消費が激しい。良い意味で。森下さんの視点で、当時の様子が降ってくるようにわかる書き方が、もう本当に。素晴らしい本でした。