身勝手な話だ。「あなたの好き、教えてください」だなんて。
そうやって、誰かの「好き」に触れたいから、インタビューサイトを始めたのは6か月ほど前。やりたい、やりたいと思いながら、ずいぶんと時間がかかった。
相手はご厚意で話をして下さる。お約束をして、時間を空けてもらって、初めて会った僕に話をして下さる。
仕事の話、趣味の話、目指している夢の話。
「ああ、本当に好きなんだ!」と熱意が伝わってきたり、知らなかったものをたくさん紹介してくれる。誰かの「好き」に触れるのは、心地いい。
特技を活かして何かを作りたい。そう思ったときにできることは、発信することだった。
誰かの好きなことを、僕なりに解釈してそれを発信する。2017年から地道に準備してきて、ようやくスタートできた。
相手のお時間を頂くわけだから、いつもの記事よりも緊張するし、プレッシャーが大きい。それに加えて歪んだ見かたをしていないか、伝えたいことが言葉になっているか。インタビューの難しさを知る。
そこに、好きなモノがあるからこそ、それを伝えられるようになりたい。僕が僕の目線で切り取った好きなモノではなく。
あの人が、あの人の目線で切り取った、あの人の好きなモノ。
もっといろんな人に出会いたい、もっといろんなことを知りたい。そんな気持ちをいつの間にか感じるようになった。ようやくスタート地点に立てたような気分だ。
溢れてくる好きな想いを聴きながら、一緒に楽しい時間を共有できる。だからインタビューは辞められない。
あなたの「好き」聞かせてください。