スカイレールから、電気バスのみどり坂タウンバスに

スカイレールから、電気バスのみどり坂タウンバスに

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まもなく廃止になるスカイレールサービスについては昨日の記事でお伝えしたが、みどり中央駅に到着するとき。
左手に見えたのは大きな車庫と洗車機、そして電気自動車の充電設備だった。

まもなく廃止、スカイレールみどり坂線(広島市安芸区)

広島市安芸区、まもなく廃止されるスカイレールサービスに乗ってきた。
blog.aco-gale.com

特に案内看板が出ていた訳ではないが、ここがスカイレール廃止後に運行される電気バスの車庫になるのだろう。
その名も「みどり坂タウンバス」は2024年3月30日から運行される。

JR瀬野駅北口のロータリーはバスのため?

瀬野駅の北口ロータリーには、転回スペースが用意されはじめていた。
これはみどり坂タウンバスの影響だろう。

便利になったのではないか、と思われる路線

日常生活でスカイレールを使っているわけではないので、ただの憶測にすぎないが。
団地内にバス停はいくつも設けられているので、スカイレールよりは最寄りのバス停が近くなることだろう。

スカイレールの場合、下の図の11番がJR瀬野駅と直結しているみどり口駅、8番14番がみどり中街駅、1番がみどり中央駅だ。

芸陽バス株式会社様ホームページより

他にも、2~5番のような、みどり中央駅よりも奥にあるエリアでもバスが停車する。
下の写真は1番の場所から3番のほうを向いた様子。
この並木中央通りを歩くことも少なくなるだろう。

ICカードが使える、乗継割引が使える

都度利用の場合、今まではQRコードのきっぷを買っていたが、みどり坂タウンバスはICカードで乗車できる。
ICOCAだけでなく、SuicaやPASMO、TOICAなどで乗車できるようになった。

また、ICカードで乗車された場合、60分以内の再乗車は無料になる。
団地内にあるスーパーで買い物をしたり、瀬野駅までお見送りしたり、なんてときにも、60分以内なら無料なのだ。

ソーラーパネルが設置された車庫

スカイレールのみどり中央駅すぐそばに建設された車庫。
屋根にはソーラーパネルが確認できる。
電気自動車のための車庫にソーラーパネルというのは、いい組み合わせだろう。
どこぞのメガソーラーとはわけが違う。

地上波TV、BSのアンテナもあるので、オフィスや従業員の休憩施設を併設していると思われる。

団地内の公道から車庫に続く道の途中にはバス停が。
先ほどの図でいう赤色の1番の箇所だ。
平日は急行便の設定があり、みどり中央の次は、みどり中街、JR瀬野駅北口と、スカイレールと同じ停車駅で進むものがある。

そのバスが出発するのが車庫のそばに設置されているみどり中央バス停。

ちなみに、通常のみどり中央バス停は、団地内の公道に設置されており、バスは写真右手の方に進んでいく。
急行便は写真左手の方に進む。

団地内もいろいろと改修され

みどり坂小学校北には、歩道を縮小したバス停が設置されていた。
1997年にできたスカイレールタウンみどり坂、児童数が増えてきたため2011年に設立された小学校とのこと。

団地の名前にもなっているスカイレール

スカイレールが無くなっても、団地の名前「スカイレールタウンみどり坂」にはスカイレールの名前が残る。
凡例の箇所に「スカイレール」と書いてあるのも、いつまで見ることができるのか、少し寂しいもの。

みどり中央駅から1.3km、帰りはのんびりと歩いてみたが、スカイレールのインパクトは大きいもの。
そろそろ発車するぞ、ということになると駆動用のロープが動くので、ビュンビュンと音が聞こえる。

遠くから見てもスカイレール

団地の中だけでなく、外からでもインパクトのあるスカイレール。
平面ではなく、高低差があるからこそ、山を這うように線路を眺めることができる。

高低差160mと聞いただけではピンとこないが、少し距離をおいて見ることで、その大きさにビックリするもの。
廃止後、どれほどの期間で設備が撤去されるのか分からないが、まだまだ団地のシンボルでいることは間違いない。

日常を日常らしく

スカイレールタウンみどり坂に家を建てた人の中には、スカイレールに興味を持っていた人もいるだろう。
それが廃止となれば、どことなく寂しい気持ちになるもの。

日本唯一の新交通システムだからと、あちこちからいろんな人がやってくるが、観光地ではないので地元で利益が発生するわけでもなく。

スカイレールタウンみどり坂に住んでいる人は、ただただいつもの毎日が過ぎているだけのことだと思う。
周りがあれこれ言ったところで、日常を日常らしく過ごせるのが一番なのだろう。