amazonで買う本は、お見合いみたいなものだ。
写真1枚と数件のレビューを見て、買うか買わないか決める。
「購入」のボタンを押したのは、どこか魅かれるところがあったから。
「砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない」
小説を買うのは何年ぶりだろうか。
表紙の絵が、なんとなく寂しさを物語っていた。レビューには「衝撃」の文字が並んでいる。
人生に退屈さを覚えたら、燃料を投下したくなる。今回の燃料が「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」だった。
この本にはコミックがあることをamazonに教えてもらったので、上下巻を買う。
小口に色が付いているところでも、衝撃を覚えたよ。
小説とコミックを読み比べることが、こんなに面白いだなんて。
文字だけだと、頭の中で映像をつくるのが精いっぱい、絵がついてくると急に頭の中で音楽が流れ始める。そんな違いを知れたのは、文庫もコミックも手に入れたからだろう。
「好きって絶望だよね」
その一文が魅力的でクリックした本。中身は「衝撃」だった。
プラスにもマイナスにも心が引っ張られる。本の魅力にしっかりとハマってしまったようだ。
amazonで買う本は、お見合い。
もっとたくさんのお見合いをしてもいいのかな、なんて思った。