ヘッドフォンは少し苦手。
どうしても圧迫感があるのと、デッドな雰囲気になるのが苦手。
とはいいつつ、音を出せない環境もある、ということで買ったのはSHUREのヘッドフォン「SRH440」だ。
正確な価格は覚えていないが10,000円前後だったような気がする。
金に糸目をつけないのなら、STAXのヘッドフォンなんて憧れちゃうけれど、折り合いをつけてSRH440にしたということ。
SHUREといえば、ダイナミックマイクのSM58が有名で、その番号からゴッパーと呼ばれたりもする。
そのSHUREのヘッドフォン、パッケージを開けたときに現れるロゴに安心感がある。
ヘッドフォンを買ったのはいつ以来だろうか、というくらいご縁がない。
しかも以前買ったのはブリスターパックでつるされているような商品。
箱を開ける楽しみなんて記憶にはなかった。
中身は本体、カールケーブル、プラグアダプタ、キャリングポーチ、取扱説明書。
キャリングポーチは、いわゆる普通の巾着袋。
見て分かるとおり、本体とコードが別になっているところも、モニタヘッドフォンらしさを感じる。
付属のケーブルはカールケーブルだが、別売品でストレートのケーブルもある。
耳の部分が折れ曲がるようにできており、コンパクトにたたむことができるのも特徴。
持ち歩きやすくなるが、それでもボリュームがあるのは致し方ないところだ。
本体に接続されるケーブルはロック機能付で抜けを防止してくれる。
このあたりの作りがプロ仕様というか、玄人向けの仕様になっている。
左右の表示はL/Rと書かれているだけでなく、赤色(右)、青色(左)のマーカー付き。
モニタヘッドフォンによく見られる仕様だ。
例えばソニーのモニタヘッドフォンでも、赤青のマークがついている。
家庭用の音楽プレーヤーなどは細いサイズのステレオミニプラグ、据え置きのプレーヤーや業務用プレーヤーなどはステレオ標準プラグに対応していることが多い。
その変換プラグも同梱されているのは親切だ。
しかもネジ山が切ってあるので、不用意に抜けることなどを防いでくれる。
本体が約270gとそれなりに重さはあるが、フィット感がいい。
ヘッドバンドのクッションや、耳のクッションなどが適度にサポートしてくれる。
音質はバランスの良さや素直さを感じた。
モニタヘッドフォンらしい音だろう。
Spotifyなどの音楽配信もヘッドフォンで聴くと充分に厚みがある。
後ろのほうで鳴っているシンバルや、低音域のベースなどが聞こえるようになるので試してみる価値はあった。
とはいえ、これを装着して動き回るのは負担が大きいだろう。
パソコンの前で作業する際や、動画編集をするとき、のんびりと休憩するときなどにピッタリなのかもしれない。
お試しで手を出してみたが、満足度の高い商品だった。