のんびりと大阪へ行った話

のんびりと大阪へ行った話

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集合時刻は18:00だった。千日前線の駅前で集まることになっていた。

いつも通り近鉄に乗って近鉄名古屋から大阪難波へ向かう。ただし今日は特急を使わない。予算の面と、電車に乗る練習。それだけのことだ。

昼過ぎに名古屋の地下鉄に乗り、名古屋駅へ。地下鉄から近鉄への乗り換えは慣れたものだが、今回は寄り道を。駅西にあるビックカメラでお土産を受け取る。

名古屋駅、ビックカメラ、近鉄名古屋駅、このコースで歩くなら、チケットショップの前を通った。あっちのきっぷを買っておけばよかった。

近鉄特急で近鉄名古屋駅から大阪難波駅まで移動すると2時間ちょっと。追加料金は2,000円ほど。急行に乗ると3時間半ほどかかるが、追加料金はいらない。

愛知県名古屋市から出発した電車は、三重県・奈良県を通り、大阪府に向かう。
伊勢中川から名張までの間は2両編成の落ち着いた列車。おばあちゃんや高校生が乗っている。

少しばかり車窓の写真を撮る。車内は空いているので、全く迷惑でないのだけど、僕が通路を通るときに皆さん足を引っ込めてくれる。そんなに投げ出しているわけでもないのに。三重県の人は優しい、気を遣ってくださる。人間味があって心地良い。三重県で仕事をしたときに感じたそれは、電車の中でも同じだった。

三重県内で2回、乗り換えた後は大阪までひとっ走り。本を読んでいたら、いつの間にか鶴橋に到着だ。17時過ぎ、ホームに降りると、そこは焼き肉の良い匂いで包まれていた。匂いが鶴橋の思い出を呼び寄せてくれる。といっても、鶴橋で焼き肉をした記憶はないのだけれど。

千日前線に乗ると、大阪弁をしゃべるおばちゃんだらけ。子連れで10人くらいのご一行様。「わたしら、難波で降りるんやから、間違えんときや」と大きな声でしゃべっていた。うるさいおばちゃん、それも大阪の思い出だ。

目的地に到着。いつものメンバー、いつもの場所。定番というのは落ち着くが、一方でドキドキ感が無くなってしまう。そのバランスを楽しむのが、一人旅の魅力だ。

初めましての人も多い中、懇親会がスタート。改めて思うのは、ちゃんとネタを持っていないとダメだということ。大阪の人たちは強い。シーンとした空気は全くなく、あちこちで盛り上がっているのは、さすが。

色んな地域の懇親会に行くけれど、大阪は別格だと思っている。

帰りは、最終の近鉄特急で。チープなグレードの座席。隣の人がいなかったのが幸いだった。大阪難波駅で半額のお弁当を買い、自販機でリンゴを買い、帰路につく。

懇親会のために180kmを往復した話。

電車の中というのは、行動が制限される。だから自分自身と向き合いやすい。窓の外の景色と、目の前の自分。その距離のギャップも楽しむことができる。天気も良く、気分も晴れやかに。

名古屋~大阪はちょうどよい距離。非日常を感じるために、また出掛けよう。

益田ミリさんの「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」という本を読んで、旅行記って楽しそうと思ってしまった。僕が書いたらどうなるんだろうか。という気持ちから、旅行記を書いてみた。