先日よりお邪魔している三重県四日市市にある伝七邸の100年伝統継承倶楽部。
今回は、100年未来会合「未来はどこに向かうのか」と題し、インダストリアルデザイナーの江藤太郎先生の講演、グループディスカッションがありました。
過去から学ぶ方法
江藤太郎先生の講演は「過去から学ぶ方法」を中心にお話頂きました。
カメラメーカーのミノルタでデザイン開発に携わっていた経験から、カメラの話やデザインが出来上がるまでの過程など、興味深いものばかりでした。
スケッチの大切さ
デザインの第一歩はスケッチ。
頭で考えていることを、絵にしてみることが大事だとか。
自分の頭の中にある仮説をスケッチすることで、ちゃんとした絵になるかどうかの検証をするという。
描いて目で見ることで、実際に確かめる。
そこからモデルを作り、試作品を作り、量産化するのだ。
今のデザイナーに求められること
特に工業系のデザイナーだと、デザインセンスもさることながら、プロデューサー的な役割が重要とのこと。
ただカタチをデザインするだけでなく、設計図の深いところまでを理解しないといけない。
今、世の中にある技術を詰め込めば、このくらいコンパクトになるとか、あそこの部品を使えばB案が採用できそうだとか。
ただ絵を描く、カタチを提案するデザインではなく、その裏にある設計者や開発者の意向をくみ取りながら、総合的にプロデュースするとのことだった。
変わるもの、変わらないもの
前半は江藤先生の講演、後半はグループディスカッションだった。
その後半のテーマは、過去から未来へ「変わるもの」「変わらないもの」
付箋を使いながらのディスカッション。
流通や、コミュニケーション手段は変わるけど、勘定や個は変わらない。
そんなディスカッションを、大学生から経営者まで、同じテーブルで意見交換することができた。
まとめ
未来について考えること、過去の事例を教えて頂くこと。
特にデザイン、技術の面で、過去や未来を話すことはあるだろうか。
世代が違う人と、同じテーブルでディスカッションできるのも良い機会だった。
新しい考えがどんどん入ってくるのが嬉しくて、次の講演もお邪魔しようかと思いました。