人生のシェアリングサービス
7月9日、渋谷駅近くのBOOK LAB TOKYOで開催されたSunday Morning Cafe。
「一日だけ、他の誰の人生を体験してみませんか。」をテーマに、インタビューサイトを運営しているanother life.が主催しているイベントに参加してきました。
今回のテーマは「ビジョンを決めない生き方」
ゲストにいらっしゃったのは、地方公務員と中央省庁で働く官僚が集まる「よんなな会」を主宰されている脇雅昭さん。
公務員がカッコいい社会を作る!
そんな脇さんの話を聞くことができました。
ご自身でコミュニティを主宰されているだけのことはある。
とにかく明るく元気で、会場の空気を全部持っていってしまうような。
パワー溢れるトークセッションでした。
公務員か弁護士か
高校生のころ、弁護士か国家公務員になりたいと思っていたそうだ。
弁護士になろうと思ったのは法律というものが面白そうだと興味を持ったのがキッカケ。
また受験に際し、勉強の意味をあまり見つけられず”つまらない”と思ったことをキッカケに「教育を変えたい」と思うようになり国家公務員のことも考えるように。
受験勉強にのめりこんだからこそ考えるようになったとのこと。
東京大学のロースクールへ通いながら弁護士を目指すも「カッコイイ公務員」に憧れていたことを思い出す。
国家公務員の説明会で出会った総務省の方の「一緒に日本を良くしていこう」の言葉から総務省へ入省された。
生きていることの実感
6人兄弟の末っ子だった脇さん。
お父様が50歳の時に生まれたそうだ。
周りのお父さんよりも年上だから「死」が近いと感じてしまう。
ずっとご自身の中には「死の恐怖」について考えることがあったという。
入省して4年が経とうとする3月にお父様の「死」を経験し、「生きること」がよりリアルになったという。
今まではテレビの中で知らない誰かが死ぬ、ドラマで人が死ぬ。
遠い世界の出来事だったという。
それが身近な人の死で、むちゃくちゃ「生」を感じた。
「俺は”死”に向かって生きている」と思ったそうだ。
それからは、自分の命を何に使っていこう、どう生きていこうか考えるようになったとのことだった。
直感を信じてワクワクするほうに
少しでもやってみたい、これ面白そう。
そんな風に感じたらやってみるようにした。
ワクワクすることが一番の指標になっているとのこと。
30年以上も生きてきた自分の直感は、経験がサポートしてくれているから。
直感に従っても大丈夫だと思っているそうだ。
やりたいことをたくさんやってきた。
そんな人生も楽しいじゃないか。と。
自分の中だけだったら、無理に言語化しなくても大丈夫。
相手や仲間に”伝える”必要があるなら、言葉にしなくちゃいけないけど。
自分をイジメて言語化しなくても、今は感じたまま動けばいい。
後になって振り返ったときに言語化できているから。
とアドバイスをくれたのだ。
会いに行く→ハブになる
色々と悩んだ時期もあったそうだ。
そんな時は「人に会いに行った」という。
仕事が忙しいかったからと、ミッドナイトランのように深夜に集う会に参加してみたり。
最近もお忙しいみたいで、ランチタイムを有効に使っているとのこと。
自分が動き回りながらも、ご自身のネットワークやコミュニティを作っていく。
出会った先の人に、新しい方を紹介されたりするそうだ。
一番のポイントは「相手を好きになること」
僕が一番苦労しているところだが、相手を好きになって、近付いていけばいいとおっしゃっていた。
そうやって積極的に動いていたら、自分の周りにコミュニティができる。
交流会をやる日をあらかじめ決めておいて「今度飲みに行きましょうね」と言った方と約束をする。
そうやって大切な仲間を増やしていくのだとか。
最後にお話しさせて頂いたときに
「オレはハブになるんだ」
とおっしゃっていた。
誰かを紹介するよりも、中継地点になって場作りをしていく。
そこで素敵な出会いがあったら、どんどん幸せになっていくから。
とのこと。
公務員ってカッコいい、日本一緒に変えていきたい。
そんな強い思いのある人が、公務員になってくれたら。と、おっしゃってましたよ。
感想
僕が目指している人が前を歩いていたような感覚だった。
今は”人に会いに行く”ことに力を入れているから、こうやって素敵な出会いがあった。
最近よく言われるのは「コミュニティ作り」をすることが一番いいと。
やっぱりハブになれ!ということなのだろう。
人生のシェアリング。
こうやって参加できて、今まで以上にゾクゾクした回だった。
脇さんが言っていた言葉
「ツラい時期があったり、意外な出会いがあったりする。
それはすべて意味があることだから」
まさに意味がある出会いだったと思ったのだ。
次回予告
次回は8月に開催予定とのこと。
場所は変わらず渋谷のBOOK LAB TOKYO。
詳細が分かり次第、こちらでお知らせいたします。