指宿までやってきたなら温泉に入りたいと思ってしまうのが観光客だろう。
といっても、予定が立て込んでいたこの日、どこかいい温泉はないだろうかと探したところ。
見つかったのが二月田(にがつでん)温泉の殿様湯。
一番の決め手は、駐車場があって朝7時から営業していること。
急遽予定を調整し、温泉に立ち寄ってきた。
大通りから横にそれた道の奥にあるのが殿様湯。
看板が出ているので迷うことはない。
この商店の奥にあるのが殿様湯なのだ。
左の建物は、先の今林商店さん兼住宅なのだろう。
右側の建物が殿様湯。
駐車場も広く、車も停めやすい。
右が男湯、左が女湯。
薩摩藩の歴代藩主の名が飾られている。
入浴料はとてもリーズナブルで大人350円。
タオルやせっけん、シャンプーは別途必要で、受付でも販売していた。
脱衣所もシンプルすぎるくらいシンプル。
今回は、他に誰もいないから、ということでご好意でカメラの持ち込みを許してもらった。
浴場もカランが数か所あるだけ。
手前は湧き出るお湯が溜めてあり、奥が浴槽になっている。
時代を感じる作りと、温泉の匂いと、かなり熱めのお湯。
ごちゃごちゃしたものがないだけに、静かにゆっくりとお風呂を使うことができた。
建物の裏には、遺構として当時の浴場が残っており、殿様湯跡として、指宿市指定の史跡になっている。
殿様湯という名前だけれど、本当にお殿様が使っていたお風呂だったとは。
今でも普通に利用できるというのも感慨深いもの。
時間だけを選んで訪問してみたが、歴史もお風呂も楽しめて大満足だった。
ただ、お風呂は熱めなので、苦手な人は要注意かもしれない。