電車がくるのは30分後、時間が合ったので駅直結の書店に寄ってみた。
最近は雑誌コーナーではなく小説やエッセイコーナーに向かってしまう。日本語に触れる時間が多くなると、興味もそちらに向いてしまうのだろう。
意外な本に出合えるリアルな本屋さん
本棚のちょうど目線のあたりにフェイスを向けて置いてあったのが益田ミリさんの「47都道府県 女ひとりで行ってみよう」だった。
「47都道府県」とか「女ひとりで」とか、そんな安易なフレーズに引っかかるものか。と思いながらも、中をパラパラと見てしまった。3分後には、その本を手にレジに向かっていたのだ。
イラストレーターの益田ミリさん
この本を手に取るまで、まったく興味がなかった。でも実際に本を開いてみたら。
タイトルの通り、イラストレーターの益田ミリさんが47都道府県を巡った話なのだけど。これを買おうと思ったのは、それが文章で書かれていたから。
ところどころ4コマまんがが差し込まれているけれど、基本的には文章で書いてあるから、これは書き方の勉強になるかもしれない!と思ったのだ。
お金のはなし
もう一つ気になったのは「お金のこと」が載っていたこと。それがよかった。僕自身のスタイルに近かったから、学びが多いかも??と期待してしまった。
新幹線や飛行機の交通費が載っているのはもちろんのこと、拝観料や入館料、食費や自分へのお土産についても載っている。「マッサージ…2,500円」「マッサージイス…200円」「コインロッカー…700円」なども興味深い、ちょっと恥ずかしい気もするけれど。
写真が無いおもしろさ
これが一番興味をもったところなのだけれど。
写真が無くても成立しているということ。旅日記のようなものだから、各地の写真を入れたくなるのだけれど。実際に僕のブログは写真だらけだし。
ほんの8ページだけ、カラーで写真が載っている。47都道府県から各1枚ずつだ。あとはテキストと、少しの4コマまんがで。
文字で伝えるということの面白さを知ることになる。
断面から見ると写真ページの少なさが分かる。
そんな本に出合えたのはリアルな書店のおかげ。
たまたま手に取った本が実に面白かった。あちこち行ったことを記事にしている僕にとってみれば、教科書的な存在になるかもしれない。
たまには本屋さんに立ち寄るのもいいな、いつもはオンラインで購入することばかりだから。