自分勝手な喫茶店で音と向き合う #珈琲とわたし

自分勝手な喫茶店で音と向き合う #珈琲とわたし

2016-12-23
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この記事はBloggers Tea Party内の『Bloggers Coffee Party』のバトンリレー記事第5弾です。
COARSE PAPAER」管理人のほりーさんからバトンを頂きました。
記事はこちら>>> 珈琲という円、中心、その外側。 #珈琲とわたし

珈琲を趣味にして

いつ頃だろうか、コーヒーを飲むようになったのは。
朝起きたとき、ランチのあと、ブレイクタイム。
いつの間にかオレンジジュースからコーヒーになっていた。

苦いコーヒー、酸味のあるコーヒー、重いコーヒーに軽いコーヒー。
豆も違えば、淹れ方も違う。
いろいろなコーヒーの顔を見たとき、もっと深いコーヒーを知りたくなった。

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自分喫茶店

飲むだけでなく、淹れることにも挑戦してみよう。
「自分喫茶店」をオープンさせた。
マスターは僕、お客さんも僕。

自分が自分と向き合えるような、落ち着く空間作り~自分喫茶店~
営業時間は土日の早朝、マスターの気が向いたときだけ。
いつものコーヒーメーカーに休んでもらい、ハンドドリップを楽しむ。
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音珈琲

趣味にはいろいろなパターンがある。
鉄道が趣味の人を例にしてみると。

  • 電車が好き
  • 模型が好き
  • 貨物列車が好き
  • 乗るのが好き
  • 撮るのが好き

などなど「鉄道が趣味です」という中にも、多くのカテゴリーがある。

さて、珈琲が趣味の人はどうだろうか。
豆にこだわる人、香りにこだわる人、ラテアートのような作品を作る人、カフェ巡りをする人。

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そんな分類があるとしたら、僕は「珈琲の音が好き」な人だ。
一杯のコーヒーを淹れるのに、たくさんの音が重なり合っている。
それを感じたいと思うから。

だから休みの日の早朝しか営業しない。

 

豆の音

今回仕入れてきたのは、名古屋市天白区にある「HILLS CAFE」のコーヒー豆。
ふらっと立ち寄ったカフェで豆が売っていた。
これも何かの縁だと、今回はこの豆を使うことに。

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袋に入っている豆の音、メジャースプーンですくうときの音。
ザクザクと奏でてくれる音、どこかしらオイリーな音がするときもある。

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豆を挽く

ドリップするには、コーヒー豆を粉にしなければいけない。
ミルを使いハンドドリップに適した粗さに挽いていく。
少し重いコーヒーが飲みたかったので、中挽きにするとしよう。

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豆が砕かれる音、すりつぶされるような音。
少し騒がしい音、でもそのおかげで香りが一気に広がる。
この音と香りで、「よし、コーヒーを淹れるぞ」というパワーになるのだ。

 

お湯を沸かす

お湯を沸かすときは電熱器を使う。
ガスだと、ガスの音がするから。
できるだけ静かな環境で、コーヒーと、そして自分と向き合いたいから。
電気ケトルでもよいが、そこは雰囲気重視ということで。

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電熱線が赤くなり、「チン、、、チンチン、、、」とかすかに音がする。
お湯が70度、80度と温度が上がっていくと、ポコポコと空気の音が。コーヒーを淹れるのは、90~95度。
まだもう少しの辛抱だ。

空気の音が大きく、粗くなってきたら準備完了。
いよいよコーヒーを淹れるときがきた。

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蒸らし

初めに少量のお湯を注ぐ。
コーヒーに含まれるガスで、表面が膨らんでくるはずだ。
蒸らしをしっかりすることで、おいしいコーヒーを淹れることができる。

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お湯の温度が高いと表面に穴ができ、お湯の量が多いとうまく膨らまない。
ちょうどいい温度のお湯を、ちょうどいい量だけ注ぐ。
慣れるまでは難しいのだが、この瞬間が一番楽しい。

お湯の落ちる音、コーヒー豆にお湯が吸い込まれていく音。
ガスで膨らむ音、炊き上がりのごはんのような音。
丸くて、暖かくて、幸せになる音。
そんな音が聴けるのは、この蒸らしのときだけだ。

 

1つと3つ

サーバーとドリッパーの湯を捨て、ここからが腕の見せ所。
黒い方は、ボンマックの101サイズ、白い方はカリタの102サイズ。
サイズ以外に違うところがある。

ドリッパーの穴の数だ。
ボンマックは1つ穴、カリタは3つ穴。
コーヒーが落ちる速度が違うのだが、つまり音も違う、白は3倍の音がするのだ。
いつもはどちらか気分で選ぶものの、今日は両方で淹れてみる。

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1つ穴は、繊細で静かで、催眠術に吸い込まれていくような音。
ドリッパーに注ぐお湯の量で、音の間隔が変わる。
多く湯が入っているときは早く、湯が減ってくるにつれて遅くなる。

3つ穴であれば、賑やかで元気な印象。
目覚めのコーヒーという意味では、こちらのほうがいいだろう。
コーヒーの表面も激しく揺れている。

 

最後にカップに注ぐ

真夏のビールのような音はしないけれど、コーヒーがやってくる音。
香りも充分に広がり、ドキドキ感に包まれる。

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一口飲んだ後に出るため息、その音で自分喫茶店はオーダーストップ。
あとはカップを空にするだけ。
心地よいBGMとともに朝を迎えよう。

BGMを付けるとしたら??
軽めのジャズトリオだろうか、まさかコーヒールンバをかけることはしない。

 

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