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デザインの解剖展
2016年10月22日
東京ミッドタウン内「21_21 DESIGN SIGHT」で開催されている「デザインの企画展」に行ってきました。
先取り記事でも書いた通り、興味あふれる展示内容となっていました。
その日はちょうど六本木アートナイトの日。
17時過ぎに21_21 DESIGN SIGHTに到着したときには入場券を買うのに30分待ち。
館内はゆったりと時間が流れているので印象だ。
なんせ作品の解説、説明がボリューミーなので、すぐには終わらない。
ただツイッターで人気急上昇中の「牛乳パック積み木」はとても混雑していた。
どんな展示??
どんな展示内容かと言えば、お菓子で有名な明治の商品を分解(=解剖)している印象。
特集されている商品は
- きのこの山
- ミルクチョコレート
- 明治ブルガリアヨーグルト
- 明治エッセルスーパーカップ
- 明治おいしい牛乳
どれも、一度は目にしたことがある有名な商品です。
その商品をデザイン、パッケージ、音、CGなど色々な切り口で切り取ったらどうなるか。
デザインを基本に切り取ったらどうなるか。
という展示でした。
そもそもデザインとは何か。
デザインとは、
実用的で目的があるもの。
例えば商品を手にとってもらうためのキッカケ。
使いやすい大きさや形
そういったものを伝えるためのモノ。
パッケージ一つにしても、そこにストーリーがあり、伝えたいことや企業感がある。
それを「文章」ではないモノで伝えることがデザインの基本なのだという。
「知っている」ことと「分かること」は違う
そういった知識を持っていたとしても、実際にデザインを通じて「分かる」ことができない。
多くの人はデザインにそれほど没頭していないから、それほど勉強しないから。
そのデザインの本質的なところを、大衆向けの「明治」の商品を使って、パーツパーツに込められた意図を伝える。
これこそが、この「デザインの解剖展」を見る上での最大の魅力なのだ。
展示ブースの紹介
まず、この展覧会の最大の魅力は「写真撮影OK」なところ。
フラッシュ、三脚はNGだが、ほとんどの作品を撮影することができる。
だからこそ「牛乳積み木」がツイッターに溢れているのだろう。
入り口ゾーン
入ってすぐのゾーンには、デザインの解剖展についての簡単な解説が。
解剖とは何か、過去の作品などが並んでいる。
きのこゾーン
その次に目に入ってくるのは、どでかいキノコの山。
大人になってもデカいものにはワクワクしますね。
それだけでテンションがあがります。
その隣には、明治のホームページのサイトマップを表現してあったり、クリック率がグラフィックになっていたり。
パッケージの「単語」がどう結びついているか、どれが多く使われているか、と、言葉をグラフィックで解剖していました。
ヨーグルトゾーン
ここのキュンキュンゾーンは、パッケージイラスト。
デザイナーの作業を解剖するとこうなる!!
これもまた、デカいだけでワクワクするんですが。
デザインのレイヤー構造を立体的に表したもので、あぁこうやってPCでは操作しているなぁというものが目の前に出てきます。
スーパーカップゾーン
とにかくデカいアイス。
アイスの縁の折り込み具合と、ヨーグルトの折り込み具合が違うこともデザイン上の大きなポイントらしい。
最後はおいしい牛乳ゾーン
ここにもデカいモノありまっせ。
大きなオブジェ、本当に精巧に作ってあるそうです。
おいしい牛乳では、牛乳パックの折り重なり方、スジをつけた折り目、そういった細かい点がしっかり解剖されています。
おなじみの牛乳積み木は人気コーナーでした。
ちなみに牛もいます。
最大の特徴は、、、
この展覧会の最大の特徴は、解説が上に長いこと。
色々な手法で「デザイン」を解剖していくと、文字情報がかなり必要になってくる。
とにかく説明が多くて、びっしり書いてある。
それをどうやって展示しようか、と考えたときに柱のように上に伸ばすことが答えだったという。
この言葉の意味を理解し、何度も説明を読むには時間が足りない。
是非、メンバーズになって何度も来てほしい。
それだけ魅力のあるコンテンツがぎっしり詰まっているということだ。
開催概要/アクセス
会期 | 2016年10月14日(金)~2017年1月22日(日) |
休館日 | 毎週火曜日、年末年始(12/27-1/3) |
開館時間 | 10:00~19:00(入場18:30) |
入場料 | 一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料。
その他割引有。 1年間有効の21_21 MEMBERSHIPは一般3,000円(+初回200円) |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内 |
地下鉄 | 各線「六本木」駅、「乃木坂」駅より徒歩5分 |
リンク集
佐藤卓デザイン事務所
※本展覧会ディレクター