空気感を写真にするために「PHOTO RECIPES BOOK」で写真家の術を学ぶ

本との出会いはweb上で

書店に行くことが少なくなった。
続編を買ったり、興味のある本があればネット通販を利用するようになった。
素敵な本の情報もネットから得るようになり、インターネット無しでは暮らしにくくなった。

僕が好きなブログの一つが「トバログ」だ。
ガジェットやファッション記事を中心に、透明感のある写真をいくつも記事に使っているトバログ。
先日「お洒落に撮影&加工したい人が読むべき写真の参考書」として、今回ご紹介するPHOTO RECIPES BOOKを取り上げていた。
氏が言うなら間違いないのかもしれないと、いつの間にか購入ボタンを押していたのだ。

 

シャシンのレシピ

写真家の野寺治孝氏が「手のうちズバリ教えます!」と、写真の撮り方を指南してくれる本書。
100枚の写真を、11のチャプタで紹介してくれる。
撮影地や使ったアイテムなども書いてある素敵な1冊になっている。
空気感のあるシーンがどうやったら撮影できるのか。
最近の言葉で言えば「エモい写真の撮り方」といったところか。
1ページ1ページがすごく楽しみなのだ。

  1. TRAVEL 旅
  2. LANDSCAPE 自然風景
  3. PORTRAIT 人物
  4. ANIMAL 動物
  5. FLOWER&PLANET 花・植物
  6. FOOD 食
  7. STILL LIFE スティルライフ
  8. SNAP  SHOT スナップショット
  9. TOWN&URBAN 街・都会
  10. INTERIOR インテリア
  11. ETCETERA その他

面白い写真

表紙の裏にはこんなことが書いてある。
「”面白い写真”を目指してほしい」と。

ピントや露出が合っている”上手な写真”ではなく、”面白い写真”
そのためにはどうしたらいいのか。
というポイントが、実に簡潔に分かりやすく書いてあるのだ。

まずはレベルチェックから

本書の始めにはレベルチェックがついてる。
18個の質問から自分自身のレベルを見極めることができる。
初心者・中級者・上級者・最上級者の4つに分かれており、僕は中級者を卒業し上級者を学んでいるところだろう。

簡潔だけど深みのある解説

著者の野寺氏が本書を作るキッカケ。
「女性向けの写真教則本を作らないか」
と言われたそうだ。

写真の教則本は小難しい解説、文章による解説が多い。
とすると、女性には興ざめしてしまうのではないか。
そこで考えたのが、料理本を手本に「写真のレシピ本」を作ってみようということだったそうだ。

全ての写真にはレシピ番号が割り当ててあり、写真を撮る難易度、データや条件、撮り方がコンパクトに書いてある。

その書き方も、

  1. 被写体の発見
  2. 撮影方法
  3. 注意点
  4. レタッチ方法

と写真を撮る前から、撮り終わった後のことまでが書いてあるのだが。
1項目1文程度なので、非常に簡潔で、非常に短い。
それでいて、言わんとしていることが伝わってくる。
写真家は何かを通して、思いを相手に伝えるのがとびきり上手なのかもしれない。

レシピの本だけに

一番好きになった写真はこちら。
「グラスの中のグラタン」という写真。

レシピっぽい感じと相まって、お手本のような写真が掲載されている。
本職の写真家の作品に”お手本”なんて失礼なことなんだけれど。
書いてある通りにシャッターを切れば、撮れそうな気がしてくるのだ。

これも説明が少ないから、「あとはお前が考えるんだぞ」と言われているようで、ウキウキしてしまう。
ゴールとなる写真があるからこそ、前に向かっていけるのだろう。

今までの写真教本は「こんな風に写真を撮ったらキレイなヤツができました」という印象が多かった。
本書は「この通りに撮影してみなさい、お手本のように仕上がるからね」と言われている気がするのだ。

レシピ通りに作るのは得意

料理を作る際も、レシピ通りに作るのは得意だから。
この本を真似てたくさん練習すれば、僕も写真が上手になることを期待して。

一つ足りないところがあるとすれば。
この本、そのものの撮り方が載っていたらパーフェクトなんだけどな。

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