日本三奇橋のひとつ「甲斐の猿橋」の不思議(山梨県大月市)

日本三奇橋のひとつ「甲斐の猿橋」の不思議(山梨県大月市)

スポンサーリンク

山梨県大月市。
笑点でお馴染みの三遊亭小遊三さんが育った街としての印象が強い。
番組内では「大月と秩父」であれこれ盛り上がっているから。

国道20号線(甲州街道)をクルマで走っているときに見つけたのが「名勝猿橋」の文字。
公共交通機関と違い、クルマの場合は小回りがきくし、急な予定変更も大丈夫だ。

というわけで、何があるか分からないまま、名勝の猿橋に寄ってみた。

無料駐車場に目の前のバス停に

クルマでの移動で一番困るのは駐車場。
混んでいるのも困るし、あまりに高額な駐車料金も困る。
観光スポットであればなおさらのこと。
ところが、猿橋の駐車場は無料でクルマを停めることができた。

しかも猿橋の目の前にはバス停も用意されており、大月駅まで行くバスが停まっていた。
公共交通機関でのアクセスもバッチリだ。
もっとも、バスの本数や所要時間までは分からないが。

近くには猿橋公園があり、そちら側にも駐車場があるという。
さすが大月!!

駐車場から歩いて1~2分で到着する猿橋

歩いてすぐのところに見えたのは「名勝猿橋」の看板。
アクセスもバッチリな環境は観光スポットとしてもってこいだ。

全長30.9m、高さ31m、橋脚がない奇橋

さて、率直な感想を言えば、「うむ、、、これが猿橋か」という程度だった。
どうしても大きな橋、高いところにある橋に慣れているせいか、日常の域を超えなかった。

が、じっくり見てみると、その橋の作りに趣を感じる。
30.9mある橋にも関わらず橋脚がない。

左右からせり出している「はねぎ」によってこの橋は支えられているのだ。
高さが31mもあると、橋脚を使った橋にするのは適当でないのだろう。

ちなみにこの猿橋は復元モデルであり、H鋼などが使ってある。
橋の架け替えなどについては、隣接する大月市郷土資料館に展示があった。

展望台に行くなら、ちゃんとした履き物で

看板によると展望台があるという。
こちらも歩いてすぐ到着するのだが、履き物には気をつけておきたい。

落ち葉が重なった階段が続くのだ。
手すりも一部にしかなく、足元が濡れていたら滑り落ちてしまいそうな通路。

何分も歩くわけではないが、ちょっと怖いスポットには間違いない。

さて、その展望台に到着したのだけど。
残念ながら猿橋はよく見えなかった。

上の方にアートになっているところが猿橋だ。
猿橋のための展望台ではなく、「展望台」ということらしい。

桂川がよく見える展望台

そのまま左の方を向くと、桂川がよく見える。
川の流れる音を聞きながら、木漏れ日が差し込む展望台で。

ちょっとしたリフレッシュができるが、ベンチや休憩スペースは無い。
ザ・展望台!!だ。

名勝を感じられるようになりたい

名勝・猿橋に何があるかと言われれば、橋しかないのだけど。
パッと見たところは普通の橋。

だけど、よくよく考えてみると、橋脚がないことに気付く。
1400年以上前のアイデアを引き継いでいる橋を、じっくり楽しめるようになりたい。

誰にでも分かる感動ポイントがあるわけではないだけに、難易度の高い観光スポットだと感じた。