四方津駅で中央線を感じる、木造の駅舎も最終日

四方津駅で中央線を感じる、木造の駅舎も最終日

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山梨県上野原市にあるJR中央線の四方津駅。
1952年に造られた木造平屋の駅舎は2022年06月19日で終わってしまう。
駅自体が廃止されるわけではなく、明日からは新駅舎を使うことになる。

四方津駅前にはまるで新駅舎のような建物が立っているが、これは駅舎ではない。
市章が入った立派な建物は隣の上野原駅にもある。

せっかくなので、入場券を買って駅の中へ。
昔は140円だったのが、いつの間にか150円になっていた。
消費税の影響だろう。

新駅舎の案内を発見。
まもなく供用開始とのこと。

ホームは2面3線の一般的な作り。
特急通過用の待避線があったり、ごくごく自然な作りに安心する。

駅舎やホームは陸橋で繋がっているタイプだ。
バリアフリー化がされており、エレベータも完備している。

ちょうど特急あずさが通過していった。
停車しているのは普通列車の高尾行きだ。
ちなみに四方津から高尾までは4駅で約20分。

1番線、2番線は高尾・新宿方面の上り方向、3番線は大月・甲府方面の下り方向。
2番線は対比用として使われる。

高尾行きの普通列車が出発していった。
東京方面のホーム端はカーブしているので、あずさやかいじを狙ったら振り子車両の傾きが撮れるかもしれない。

日中の時間帯は上下それぞれ1時間に2~3本の運行だ(通過列車を除く)。
山間のホームにゆっくりと時間が過ぎる。
すぐ南には桂川が流れているが、ホームからそれを感じることはできなかった。

陸橋をまじまじと見てみると、バリアフリー化で増設された箇所がよく分かる。
誰かが答えを教えてくれるわけではないが、建物をじっくり眺めるのも悪くない。

ホームの北側は国道20号線が走っており、さらに北側には「コモアしおつ」という住宅地が広がる。
奥に見えるチューブ状の建造物はコモアしおつまで続くエスカレータと斜行エレベータの「コモアブリッジ」だ。

またコモアブリッジから駅に向かう歩道橋にはエレベータが無いため、昇降施設を設置するとか。
こちらは7月末には完成するとのこと。

残念ながら駅周辺は何もないのだがコモアブリッジを使い、コモアしおつへ向かうとスーパーマーケットや薬局、百円ショップがある。

明日から新駅舎が供用開始となり、コンセプトである「山と海が調和する駅舎」を楽しむことができるだろう。
旧駅舎は7月3日にお別れ会を開いた後、取り壊し。
跡地にはロータリーができるという。

国道20号線を走ることがあれば、またフラっと立ち寄ってみようかと思う。
旧駅舎さん、お疲れ様でした。