iPhoneは便利だ。過去の同じ日の写真を表示してくれる。
去年の11月21日は、一昨年の11月21日は。そうやって、過去の自分を呼び起こしてくれる。
写真を見て思い出した。「やっぱりブログを書き続けなきゃ」と思ったのは4年前の今日だった。
自分を発信すること、自分自身の存在を刻むこと。その思いでブログを始めたんだった。
書くことに慣れ、情報発信しなきゃいけないと思うハードルも下がった。あの頃に比べると、フラットに文章を書けるようになった。
でも、その最初の一歩を踏み出すのは、全く違うところからの刺激だった。自己アピールしなきゃ。と気付かせてくれた人がいた。
「初心忘るべからず」
この言葉を思い出すときは、決まって過去の自分が頭の中にいるとき。思い出の品で回想したり、似たような境遇の人を見て、当時の自分を重ねてみたり。
iPhoneがそんなキッカケをくれた。最新の機器が「初心」を思い出させてくれた。
4年前、頑張っている姿を見せてくれた人がいたから。僕もどこかで頑張ってみようと思った。それがインターネットの場だっただけだ。気持ちを落ち着かせるために車を走らせて、停車するだけの余裕がある場所にたどり着いたとき。
目の前で迎えてくれたのが柿の木だった。
ことあるごとに、いろんな過去の出来事を思い出す。それはインターネットがきっちりと過去の僕を保管してくれているから。
住む場所が変わり、仕事が変わり、付き合う人が変わり。
過去がどんどん短くなっていく。けれど、インターネットだけは、今のところ支えてくれている。
そのインターネットの世界で頑張ろうと決めて4年。
またこうやって思い出すことができて、また次の1年を精一杯走っていこうと誓うことができた。
僕の中にあるたくさんの記念日、誰が知るわけでもないその日を小さく祝福し、これからの糧にしていく。未来に向かって突っ走るとき、過去の思い出とのバランスが必要になってくるんだよ。