僕がインターネットを始めたころ
初めて契約したレンタルサーバーは、Joe’sウェブホスティングだった。
2002年ごろのことだったと思う。
記憶は曖昧だが、月3,000円程度払っていたような気がする。
その後、レンタルサーバーを色々と調べていた中で出会ったのは、さくらインターネットだった。
バーチャルドメインというサービスを利用し、独自ドメインでのホームページを作っていた。
その後、さくらのレンタルサーバというサービスが始まったので契約変更をし、今に至る。
契約情報の中に「サービス利用期間」という項目があるのだが、2004/08/11-2018/09/30(2018年9月現在)と記載がある。随分と長くお世話になっている。
安価で、いろんなことが試せるサーバーとして、便利に使ってきた。
またハウジングサービスや、データセンターについての情報が多かったのも、さくらインターネットだと思っている。
今では、CDNやDNSもさくらインターネットでお世話になっているのだけれど。
北海道胆振東部地震
2018年9月6日に北海道胆振東部地震が発生。僕がこれを知ったのはフェイスブックでの友人の投稿だった。
Yahoo!で確認してみると、北海道全域で停電が発生しているとのこと。
前週に北海道に向かった友人の安否が気になっていたが、その一方でさくらインターネットのサーバーも気になっていた。
同社が公表している通り、データセンターが北海道石狩市にあるからだ。
全域で停電ということは、どうなっているのだろうか。
以前開催されていた、ブログ、ブクマで有名な株式会社はてなとの石狩データセンターツアーの様子からは、大型のUPSと大型の発電機があったことを覚えている。
確か48時間程度は自家発電でまかなえると記載があったことも。
とりあえず、自分のウェブサイト、メールサーバーにアクセスしてみると、何の支障もなく動いていた。
有事の際でも、運用が続いている力強さにはびっくりしてしまったが。
一部専用サーバーでUPS不具合のためにトラブルがあったそうだが、その他はいつも通り稼動している。
公式ホームページの障害情報に加え、同社の田中社長のツイッターでも様子を知ることができた。
48時間は大丈夫
書いてあることは
「自家発電にて稼動、48時間は大丈夫」
というようなことだった。
僕自身のことを考えるなら、48時間以内にすることは
・サーバーにあるデータのバックアップ
・新サーバー契約
・新サーバーへのデータ移行、構築
・DNSサーバーの新設
・メールアカウントの設定
・CDNの切り離し
などなど、やることが山盛りだった。
ひとまずデータのバックアップ、新サーバーの契約、DNSサーバーの契約をするところまで終え、今後の動向をチェックすることに。
50%の電力供給
今朝のこと、9月7日0時過ぎに石狩データセンターに必要な電力量の約50%程度が北海道電力より供給されていると発表があった。
それによると、自家発電装置を併用した場合、月曜日(9月10日)の夕方までは燃料がもつらしい。
もちろん、また停電が起きれば状況は変わるが、今のところは大丈夫と。
これを信じて、今のところはそのままの状態を。
燃料供給開始
9月7日の夕方には、自家発電装置の燃料給油があったそうだ。
これにより、稼働時間も延長できるとのこと。
障害報ページや広報ツイッター、社長のツイッターからリアルタイムで情報が出てくるところに、安心があった。
データセンターの所在や状況について、シークレットにしている会社は少なくない。
大事なデータを預かる施設としては、おおっぴらにしないのが原則だ。
ただ、有事の際に情報を細かく伝えてもらえるのは、非常にありがたいこと。
非常用装置でどれくらいの期間、大丈夫なのか。リミットがきたらどうなるのか、それが改善する見込みがあるのか。
特に現場の方は、被災されている方もいらしゃったはず。
その中で、インフラ、データセンターのサポートをして下さっていて、本当にありがたいことです。
また、ひとつひとつの案内が時間に余裕もあり、利用者としても行動しやすかったので、今後も使い続けていくことでしょう。
追記
北海道電力からの供給も回復したため、9月8日14時ごろには非常用装置の運用を停止したそうです。
大災害の中、ご対応くださった皆さま、ありがとうございました。