京急蒲田駅の立体交差に魅せられて #京急とわたし

京急蒲田駅の立体交差に魅せられて #京急とわたし

2017-04-29
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鉄道マニアにウケる京急

東京都港区の泉岳寺から蒲田、川崎、横浜を通り三浦半島の浦賀駅まで、また羽田空港へのアクセスで知られる”京急”こと京浜急行鉄道。
総延長90km弱、大手私鉄としては規模が小さい。
そんな京急はマニアにウケるポイントがいくつもある。
その中で今回は「京急蒲田駅」についてご紹介したい。

品川から羽田へ

先日、品川から羽田空港へ行く際にも京急を利用した。
16:00羽田発、ANA33便に乗るためには、15:02に品川駅を出る”快特 羽田空港国内線ターミナル行き”に乗る必要があった。

ちょうど運転席の真後ろが空いていたので、そこに立つことに。
品川駅を出てすぐ、左に右に大きくカーブしながら踏切を越える。
交通量の多さに「やっぱり東京は都会だな」と思ったのだった。

快特なのでいくつかの駅を通過する。
ちょうど一年前のその日、東京に魅力を感じるキッカケになった時に降り立った”立会川 駅”も過ぎ、次に到着したのは”京急蒲田”駅。

京急蒲田駅の謎

快特が止まる駅ということは、それなりの規模だと思ったのだが。
想像以上に駅が小さい。
線路が2本しか無く、その線路の間にプラットホームがある。
いわゆる島式ホームの形態だった。

何かおかしいと思いつつ、列車は出発。
ポイントが切り替わり左側の支線へ。

羽田空港に向かう空港線だ。

謎が解けるとき

出発してすぐ、下り坂になる。電車にしては急な坂だろう。
その坂を下っているときに、謎が解けた。

京急蒲田駅は、上下2階建ての駅だったのだ。
品川方面と、横浜方面でホームの階が違ったのだ。

二階建て構造に分岐線

これだけで実はテンションが上がっていた。
鉄道マニアにウケる京急だけのことはある。

いつもなら戻ってまじまじと見るもののその日は予定があった為、出直すことに。
日を改め、京急蒲田駅
1ヶ月ほど経った4月22日、東京に行く機会があった。
事前に調べたところ、情報コーナーらしき場所が駅に隣接されているとのこと。
開館時間は月~土、10:00~17:00とのことだったので、土曜日の14:00に。

今回も品川駅から、15:19発の普通浦賀行きに乗車。
改めてじっくり見てみると、梅屋敷駅を過ぎたところで線路は上下に分かれる。
下りの横浜方面に行く列車は上側を走ることになるのだ。

京急蒲田駅の3階に到着。

3階に到着した列車を見送り2階へ。
横浜方面から来た羽田空港行きの列車は、到着後に運転手さんと車掌さんが入れ替わる。
電車の進行方向も変わるスイッチバック方式だ。

いつも利用している人にとっては何も感じないのだろうが、マニア心をくすぐる仕組みになっている。

それ以上に驚く、4面しかないホームに6番線まである事実。

2面島式ホームが2階と3階にある京急蒲田駅。
普通のホームであれば4番線までしかない。

が、京急蒲田駅には6番線まである。
これを設計した人は、頭の柔らかい人なのだろう。

この写真を撮ったのは3番線に止まっている電車から。
なんと目の前に2番線があるのだ。
一つのホームに、1番線、3番線、そして2番線まであるという複雑怪奇なシステムになっている。

エスカレーターも複雑

羽田空港行の電車が本当に多い。
しかも、2階と3階と交互に発車するのだ。
初見殺しとは、まさにこのことだ。

もちろん、どちらの階へもアクセスがいいように、エスカレーターも完備。
だが、隣り合わせのエスカレーターはモヤモヤしてしまう。

京急蒲田駅 東口へ

立体交差の情報コーナーは東口とのことで向かう。
向かうものの、それらしい施設は無い。

代わりにあったのは、駅周辺の立体模型だ。
情報コーナーに置いてあったものだった。
京急蒲田駅の連続立体交差事業は随分前からやっていた。
いくつかブログの記事になっているのを発見したが、10年近く前のものだった。

ん~、残念。
この模型が見れたことだけでも、今日の成果としよう。

駅を降りて

連続立体交差事業
これについては詳しく知ることができなかったが、数年前は開かずの踏み切りだらけだったようだ。
それを立体交差にし、渋滞緩和に一役買ったとのこと。
僕が見たのは、既に完成したキレイな街並みだったのだ。

駅舎がなんとなくサンライズ瀬戸/出雲のように見えるのは気のせいだろうか。
ぽつぽつと雨が降ってきたのでこの日は退散。
ただ、どこかに熱意を感じるものがあったので、再度訪問したいと思った。

グッドデザイン賞も受賞していた

色々と調べてみると分かったことがある。
なんと連続立体交差事業 [京急本線・空港線(京急蒲田駅付近)連続立体交差事業]としてグッドデザイン賞を受賞していたのだ。
受賞したのは2012年度のこと。
京急蒲田駅にもう少し早く出会っておきたかったと残念に思うのである。

画像…http://www.g-mark.org/award/describe/39418

一人でニヤニヤするにはもってこいの場所

偶然出会った面白い駅。
僕のことを揺さぶってくれる存在だった。
歴史を知っていれば、開かずの踏切時代を知っていれば、また違う気持ちになっていたのかもしれない。

旅先で見つける素敵な建物、素敵な施設。
もっと自分の目で見てみたくなる場所は他にもあるだろう。
そういった場所を、またご紹介できればと思う。

#京急とわたし