東京・有明にある東京都虹の下水道館で申し込める有明水再生センターのガイドツアー。
土日祝日の11:00から20名限定で参加ができます。
年齢制限などはありませんが、1時間ほどの時間、歩いて見学すること、階段でのアップダウンがあることから、動きやすい服装で参加されることをお勧めします。
ガイドツアーが始まる前に施設の方が、東京都虹の下水道館内で水再生センターについて簡単な説明をしてくれます。
目次
まずは建物の外に
時間になるとスタートです。
途中、トイレ休憩などはないので、先に済ませておくこと必須。
まずは建物の外に出て、地下にある水処理センターのおおよその位置や、周辺の設備について説明してくれます。
マンホールのデザイン
施設内には雨水マンホールが。
東京都のマンホールはユリカモメ、ソメイヨシノ、イチョウがデザインしてあるとのこと。
隣は有明清掃工場。
この煙突は時計になっているようです。
水処理センターで出たゴミを処分しやすいように、お隣同士になっているとかいないとか。
水処理センターは地下にある!
下水処理用のプールや設備は地下にあるとのこと。
ただの見学通路ではなく、装飾や仕掛けがされており、小さなお子様でも楽しめるような仕様に。
各コーナーには大きなパネルが設置されており、これから見るところがどんな施設なのか、何を目的とした設備なのか、が分かりやすくなっています。
A2O法の高度処理施設
有明水再生センターはA2o法を使って、窒素やリンを除去している施設。
下水は第一沈殿池、反応槽、第二沈殿池を経由し、最終的には東京湾に放流される。
動画コンテンツや、下水サンプルを片手に、水再生センターの説明や、下水処理の説明など、学びがたくさん。
実際の沈殿池の中を見ることができる。
下水なので、臭いもそれなりにキツい。
天井には排気ダクト
沈殿池は露出しているわけではなく、きちんと覆われているので、水再生センター内は臭いを気にすることなく見学ができる。
天井には排気用ダクトが張り巡らされており、このお陰で平和に見学することができるのだ。
反応槽は微生物がたくさん
空気を十分に吹き込むことで、微生物によって下水中の細かな汚れを分解。
大人向けの難しい説明も掲示されています。
反応槽の下のほうから空気をぶくぶく出しているとのこと。
ただの空気が出ているのだけど、反応槽の下は4~5気圧にもなるという。
その気圧に負けない勢いで空気を出さないといけないので、この水再生センターで一番電気代がかかる設備が、この空気ポンプだという。
メンテナンス中の設備を見ることもできるかも?
第二沈殿池は一部の箇所でメンテナンスをしていた。
ということで、水がない状態の沈殿池を見ることができたのだ。
下のほうに設置されている大きなプレートが動くことで、底にたまった汚泥を回収する仕組みなっているとか。
ここまでくると臭いはずいぶんと感じなくなり、下水処理のすごさを感じることができる。
色とりどりのパイプに囲まれて
見学施設も終盤に。
下水を運ぶパイプや、処理後の水を運ぶハイプ、エアを送るパイプ、ごみ処理場とつながっているパイプなどなど。
いかにも施設見学をしている気分になれるので最高だ。
ちなみにパイプはすべて不透明なので、中が見えるようなものではない。
処理後の水で魚が飼える
処理後の水で魚を飼っている様子。
お風呂などの生活排水を含む下水は、冬場でもそれなりに温かいそうで。
また、処理施設で汚れやごみを除去しているため、メダカなどの魚も充分に飼育できるとか。
そんな様子を見て、見学会は終了した。
改めて東京都虹の下水道館に戻り、解散となった。
下水処理の仕組みは、なんとなく知っていても、どのくらいの規模で、どんなことをやっているのかまで理解するのは難しい。
規模や工程、臭いや音など、下水に向き合わなきゃいけない1時間だった。
途中、階段や長い通路など、それなりに動くことが多かったので、動きやすい恰好は必須。
処理場のお陰で、綺麗に保っているのだろう。
またひとつ、賢くなった1日だった。