日常の贅沢
ホテルの最上階にあるラウンジでカクテルを飲みながら夜景を眺める。
そんな非日常的なときがあるなら、いつも通り、何も変わらないような日もある。
日常の中で、精一杯の背伸びをしたらどうなるだろうか。
食べることしか興味がない僕にとって、日常の贅沢はカレーのCoCo壱番屋に行くことだろう。
日常の緊張
CoCo壱番屋はちょっと高い。
サラダ、カレーライス、ちょっとしたトッピングを頼むと1,500円くらいだ。
仕事中のランチで1,500円はどうだろうか。
別に払えるけれど、ちょっと高いなぁと思う金額。
日常の中の贅沢が楽しめる場所なのだ。
席数に比べると店員さんが多い。
今日のCoCo壱番屋は、6人の店員さんだった。
責任者らしいおじさんが1人、右腕のようにキビキビ動くおじちゃんが2人、パートのお姉さんが2人、新人にお兄ちゃん。
一つ一つの動作に心地いい緊張がある。
責任者のおじさんが伝票に目を通しながら、それぞれに役割を振っていく。
丁寧な動きの中にも、スピード感や手際の良さが目立つ。
お客さんも素敵
ちょっぴり値段が高いからなのか、お客さんも落ち着いている。
ランチ時では珍しいと感じたのは、「ありがとう」と言うお客さんが多いこと。
お水を持ってきてくれたときや、カレーが出てくるとき。
店員さんに「ありがとう」と言う人が多い。
大人数でガヤガヤしていることもなく、それぞれがカレーを楽しみながら、CoCo壱番屋を楽しんでいる。
そんな空間が日常の片隅にあるとしたら、素敵なことじゃないだろうか。
安定のカレー
もちろんカレーも美味しいし、トッピングも最高だ。
贅沢を楽しむときは、似たようなものを2つトッピングする。
フライドチキン+チキンカツ
豚しゃぶ+ロースカツ
のように。
どちらか悩んだときに「両方トッピングしちゃえ」と思うのが、日常の贅沢なのだ。
そんなことをしていると、お会計のときに「あぁしまった。。。」と思うのだが。
月に1回くらいは、カレー屋さんで豪遊してみたいもの。
甘口の日もあれば、辛口の日もある。
同じカレーなのに気分によって随分と違うテイストになるのも面白いところ。
その時の気分が、オーダーにしっかり反映されているみたいだ。
いつの間にかファンになっている
社会人になるまで、CoCo壱番屋には行ったことがなかった。
辛いものがあまり好きじゃないからかもしれない。
12年前、初めて働いた会社のランチにCoCo壱番屋へ行ったとき。
散々迷った挙句、ハヤシライスを頼んだのを覚えている。
それがいつの間にか、他の飲食店とは違ったオーラを感じるようになった。
と同時に、ちょっと高いな、、、とも思うようになった。
そのちょうどいいバランスが、僕がファンになった大きな要因だろう。
雰囲気もプラスされると、大満足なカレー屋さんとなる。
ただのカレーかもしれないけれど。
僕にとっては、不思議な空間。
そんなことを考えるくらい、CoCo壱番屋が好きになったのだ。
日常の贅沢には、CoCo壱番屋が欠かせない。