身体を動かした後だったので、さっぱりお風呂にでも入りたい、と探したときに見つかったのが、片山津温泉 総湯という施設。
聞き慣れない「総湯」というワードだが、公衆浴場のことらしい。
つまり片山津温泉の公衆浴場!ってことで、さっそくお世話になってきた。
オシャレな片山津温泉 総湯
片山津温泉 総湯は柴山潟の畔に建っており、前面ガラス張り。
また周辺には遊歩道があるなど、自然を感じることができる場所にある。
谷口吉生による設計で、幅42メートル、高さ9.8メートルの2枚の鉄骨造ガラス壁によってできている。
2種類の浴場が日替わり
片山津温泉 総湯には、潟の湯・森の湯の2種類の浴場がある。
奇数日、偶数日で男女が入れ替わり、潟の湯からは柴山潟が一望できる。
オシャレなデザインだけれど、中身は公衆浴場。
利用料も大人490円と銭湯と同等の価格。
シャンプー、ボディソープなどは常備無し(販売有り)なので、スーパー銭湯ではなく公衆浴場というワードがぴったり。
眺めは抜群だが、浴槽は浅湯と深湯の2種類だけ。
電気風呂やサウナやジェットバスや、そういったものはない。
ただ、熱めのお湯が楽しめる貴重な公衆浴場だろう。
43~44度の深湯は身体が芯から温まるし、その掛け流し口から出るお湯は55度近くにもなるので、もっと熱い湯を楽しむこともできる。
2階のまちカフェで休憩する
建物1階はお風呂、2階はまちカフェ。
ガラス張りの建物は開放感もあり柴山潟の眺めもよく、しかもカフェのみの利用も可能だとか。
コーヒー、ラテ、加賀のほうじ茶だけでなく、カップスイーツやゴハン系のメニューもある。
床下からの空調や建物の作りから、カフェだけでなくイベントや展示会もできそうな、そんな印象だった。
幅42メートルの長細い作りになっているのも面白いもの。
テラスからは柴山潟が一望できる
2階テラスは潟テラスと森テラスがあり、潟テラスは柴山潟が広がる。
柵にテーブルが付いており、柴山潟を眺めながら飲食ができるが。
この一人用のテーブルはちょっと寂しげ。
湖も空もテラスも全部楽しめる片山津温泉 総湯のテラス。
お土産には湯の花たまご
受付で温泉たまごが売っていたので購入。
片山津温泉の67度の塩泉で茹でた温泉たまご。
スーパーで売っているような温泉卵に比べると固めの仕上がり。
また、冷蔵庫に入れると風味と品質が失われるかも、とのことで常温保存がオススメ。
常温で本当に大丈夫なの?と思いながらも、注意事項に従うことに。
塩味がついた温泉たまご、バラ売りだと1個90円、箱入り6個で600円となっている。
オシャレと日常と
世界的建築家が設計した建物を感じながらお風呂に入り、テラスから柴山潟を眺める。
そんな素敵な環境が日常にある人もいれば、観光の最中の人もいる。
オシャレな建物は、ぜひオシャレさを追求してほしいし、非日常感も味わいたいもの。
鉄板でできていたまちカフェの案内看板、磁石がつくとはいえOPENを貼る必要があるのかな、デザインとしてどうなんだろう、なんて思うことも。
オシャレ、キレイを維持するのはなかなか難しい。
公衆浴場として、たまに熱いお湯に入りたいとき。
近くまできたら再訪してしまうような、そんな面白さがあった。
森の湯はどんな顔をしているんだろう、季節が変わったら柴山潟がどんな風に変化するんだろう。
せっかく見つけた温泉だから、これからも楽しみにしていきたい。