カメラを持って歩くフォトウォーク。カメラ好きの友人と一緒にあちこち行った記憶がある。最近では東京で開催された大規模なフォトウォークにも参加した。
他の人がどんな撮り方をするのか、何を被写体にしているのか。学ぶことは多いものの、写真を撮るには一人がいい。頭と身体で時間のリズムを刻みながら、街並みから感じる光を切り取る。
今回は、東京都台東区。日暮里駅から上野駅までの1.6kmを歩くことに。日暮里駅は荒川区だが、ホームの一部は台東区なのだ。
日暮里駅を出たあとは、階段を上って谷中霊園のほうへ進む。残念ながら霊園はフォトウォークに向かない。ただ、落ち着いた空気を感じることができる道路だった。
おいしい道
400mもない距離。谷中霊園を出ると、少し交通量のある道に出る。
風情溢れる街並み
日本で最も歴史ある芸術分野の最高学府
上野公園の壮大さ
今回歩いた1.6km、450mは谷中霊園で550mが上野公園なのだ。お墓と公園を1km歩く。
公園といっても、近所の三角公園じゃない。あの東京ディズニーランドにも匹敵する面積の上野公園。美術館や博物館、動物園もある上野公園。その大きさに驚くばかり。
それぞれが、それぞれで楽しむ
広さゆえなのか。小さな小さなコミュニティがたくさんできている。カップル、家族、ダンスサークル。ごちゃごちゃ混みあうこともなく。それぞれがそれぞれで公園を楽しむ。
違う顔に出会った日暮里~上野
前半は一人の顔を、後半は仲間の顔を見ることができた。穏やかでゆったりと時間が流れるところから、賑やかでワイワイしている場所まで。カメラ片手に30分の散歩だった。
東京藝術大学を間近に見ることができたのは、思いがけない収穫。そのくらい大学の場所を知らない。上野公園には何度も訪れているが、それがどれくらいなのか、実際に知ろうとは思わなかった。
実際に歩いてみて、空気を肌で感じて、知らない人に話しかけて、自分のペースで吸収していく。それが一人フォトウォークの楽しいところ。
京成電鉄に乗れば、日暮里の次は上野だ。所要時間4分、カメラ片手に歩いたら30分。ちょっとした時間の中で、感覚を刺激してくれるものがある。たまには途中の駅から歩いてみたい。せっかくカメラを持っているのだから。