大阪の地下鉄「御堂筋線」の女性用車両は平日ダイヤのみの運用だ。土日は男性が乗ることもできる。デザイナーの先輩氏に言われた言葉を思い出した。
「普段は乗れないんだから女性用車両に積極的に乗れ、そこで中にぶら下がっている広告を見てこい。女性向けの広告が掲出されているから、それがどんなものか見てこい」
と。どんな広告があるのだろうか、と車内をウォッチしていた時に目に留まったのは「UMEDA METRO VISION」のドア広告だった。
地下鉄車両の2車両分がモニタになっているとか。たぶんこの広告は、女性用車両は全く関係ない。ただ気になったし、時間もあったので、さっそくその大型のデジタルサイネージを見に行くことに。
2019年12月1日より使われている
ホームにあるようだが、どこにあるか分かるだろうか。と不安に思っていたが、いとも簡単に見つけられた。ホームの端っこが明るくキラキラしている。あそこにあるに違いない。
2番線ホームの南エリアに壁面上部に設置された大型ビジョン。あまりにも大きく、しかも距離が近い。
横40メートル、縦4メートルのLEDモニタ
大阪メトロの資料によると、LEDのモニタは横40メートル、縦4メートル。
解像度は1,024×10,240で、約1,000万画素。LEDピッチは3.94mmとのこと。
CM等の放映時は32:9サイズ×3面や、16:9サイズ6面のような組み合わせも。
つまり、一般的なテレビが横に6台並んでいるような状態だ。その1つ分のサイズも、およそ横7メートル、縦4メートルの巨大サイズ。本当にデカい。
掲出料金は1週間500万円(税別)
交通広告などを取り扱う株式会社関西企画さんによると、掲出料金は月曜日からの1週間、5:00~24:00の放映で税別500万円とのこと。
Umeda Metro Vision前には65インチの縦型ディスプレイがついている柱がある。12面の梅田ホームビジョンとセットで掲出できる「梅田プレミアムセット」は税抜き600万円とか。
Osaka Metroによる意匠審査もあるとのこと。また、パチンコ業、葬祭業、避妊具および生理用品は掲出できないようだ。
ここに広告を出すことは一生無いような気がするが。頭の片隅に入れておこうと思う。
賑やかなデジタルサイネージだった
目の前で横40メートルの広告が動くのは圧巻。ちょっとビビってしまう。モニタの価格も下がり、デジタルコンテンツもお手軽になっていると、今後はますますデジタルサイネージが増えてきそうだ。
設置されて1週間程度、まだまだ珍しいのか、いろんな方がスマホ片手に写真を撮っていた。ちなみに駅のホームに設置されているので、きっぷを購入しないとUmeda Metro Visionは見ることができないので要注意だ。
Osaka Metroによるプレスリリースはこちら