体調がすぐれないとき。学校や会社には行けるけど、全てのことに億劫になってしまうくらいのとき。
そんなときは迷わずラーメン屋さんにかけこむ。16時頃のラーメン屋さん、適度に空いていて、気持ちの負担も少ない。
どのラーメンが好きか、と聞かれたら迷わず「豚骨」と答える。細めの麺に、重たいスープ。この組み合わせは最高だ。
体調がすぐれないときは、トッピング少なめ。今日の主役はスープなんだから。
「白丸元味をバリカタで」
テーブルの上のルイボスティーを飲みながら、ラーメンが来るのを待つ。調子が良くないときは呼吸が浅い、おおよそ元気な身体なので、体調がすぐれないのは心身症なのだ。
ちょっと嫌なことがあったとき、仕事が上手くいかなかったとき。暖かく迎えてくれるのはラーメンだ。
レンゲでスープを口に運ぶ。喉から胃に流れていく熱を感じながら身体を温める。
ラーメンのスープを感じられるようになったとき合点がいった。千とせの肉吸いの存在だ。
「肉うどん、うどん抜き」を頼みたくなる気持ちが分かった。
パワフルなスープに、食べやすい麺、アクセントのゴマや紅ショウガ。
食べ終わったら、ブワッと汗が噴き出してくる。身体の内側から整う気持ちを感じながら。
オレはまだまだ大丈夫だぜ、って言い聞かせるのだ。