柳川電停@岡山電気軌道 何気なく足を止めたその場所で

柳川電停@岡山電気軌道 何気なく足を止めたその場所で

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岡山県に路面電車があることを知ったのは、つい1か月ほど前。
札幌や広島、豊橋に路面電車が走っていることは知っていた。
都電荒川線も一部区間で路面電車になっていたと記憶している。

岡山の岡電バスに乗っていると、路面電車と並走する区間がある。
「ここで降りれば乗れるかもしれない」
スケジュールにも余裕があったので、バスから路面電車に変更してみた。

岡山電気軌道 清輝橋電停から路面電車に乗る

清輝橋電停に止まっていたのは髙島屋ラッピングの7900形
岡山駅方面に向かうのだが、終着の岡山駅前の2つ手前で今回乗る清輝橋線と東山本線が合流する「柳川駅」がある。
まずは、柳川駅まで乗車することに。

岡山駅前から2駅、東山本線と清輝橋線の分岐「柳川電停」

東山本線は5分間隔、清輝橋線は10分間隔なので、岡山駅前~柳川駅の間はひっきりなしに路面電車が走っている。
その分岐となるのが柳川駅なのだ。

JR岡山駅も見える距離、路面電車で2分

岡山駅川を見ると、JR西日本の青いマークが見える。
ゴールはすぐそこ、信号3つ分くらいだ。

そんな柳川電停で注目したいのは、この逆側。
分岐があるほうに、惹かれてしまった。

道路、線路、車、電車が交差する

柳川電停から東の方角を向いたのがこちら。
背中側に岡山駅がある。

直進すると東山本線、右折すると清輝橋線だ。

複線同士がクロスする

岡山電気軌道は、数分おきに発車することもあり複線だ。
また、札幌の路面電車のように歩道側を走るわけではない、道路の中心を走るので、車の道も中央で分離されている。

お互いが複線の線路・道路が、柳川電停の交差点で入り混じる光景なのだ。

ただ直進するだけの列車

当たり前の交差点

交差点なので車も走っている。
信号が青になれば、そこに線路が敷かれていることを忘れてしまうくらい。
当たり前で当然のように車が走っていく。

車だけでなく、人や自転車も

路面電車に気をとられている場合ではない。
交差点なので、横断歩道もあるので、人や自転車も横切っていく。
当たり前なのに、路面電車の線路があるおかげで不思議な感覚になるのだ。

バスも右折する

ここでは路面電車もバスも平等。
同じように走っていく、同じように。

正面にあるのは路面電車用の信号機

オレンジに色に光っているそれが、路面電車用の信号機。
柳川電停にあるポイントが切り替わると、オレンジ色の信号機も光る場所が変わる。

もちろん右折してくる車もいる

路面電車の横を横切る車もいる。
交通法規を守っているけれど、なんだか不思議な感覚なのだ。

岡山電気軌道は複線なのですれ違うことも

向かって右側の黄色い電車が手前方向に、左側の赤い電車が奥方向に進んでいるところだ。

低床路面電車のMOMO号も

右側の2両編成の車両がMOMO号。
あの水戸岡先生がデザインしたという。

この交差点に心を奪われた

電車、バス、車、自転車、人。
色々な乗り物がごちゃ混ぜに、しかも秩序がある状態で。

その変化が面白くて、ずっとこの柳川電停に立っていた。

信号と連動したポイントがあり、合流する側は列車の通る力で切り替わるポイント。
ギラギラと油まみれになっていたり、列車が通過する音をどこまでも伝えてくれたり。

直進の電車は5分おき、右折する電車は10分おき、それが往路復路とあるので、ひっきりなしに電車がやってくる。

このごちゃ混ぜ感が僕の心をワクワクさせてくれたのだろう。