冒頭の写真。
有名建築士が設計した建物で、一級建築士を写す。
僕が彼のことを好きなのは、一級建築士だから。
資格や肩書きで人の善し悪しを決めるわけではないが、一級建築士はすごい。
実務経験が必須なので、やっぱりスゴい。
そんな彼が座っていたのは、隈研吾氏が設計した建物の中だった。
建築の良さはいくつもある。
平面の紙に描かれた線が、立体的になる。
立体的になったそれは、その場から動かない。
数十年という月日を、ともに歩んでいくことになる。
手のひらサイズのキャンバスに絵を描くだけでも迷うのに。数百メートルにもなる建物の図面を引けることがいい。
数十年という月日。
料理やヘアスタイルのように、あっという間に無くなってしまうものがある中で、建築はゆっくりと時間が流れている。
といいながらも、あっという間に消えてしまうことも。
ずっとそこにあるんだから。と思っていたら、取り壊された、地震や火災で無くなってしまった。
あっという間に無くなってしまうのも、建築の面白いところ。
僕が東京にいったとき。
やっぱり気になるのは建築物だった。銀座にいったときは、SEIKOの時計を眺め、中銀カプセルタワービルを見に行ったものだ。
大きな建物でも、細やかなな気遣いが。やっぱり建築が好きだったりする。
大きさと丁寧さ、朽ちていくまでの時間。いろんなギャップがあるから、特にお気に入りなのだろう。
衣食住と言われる中の「住」を担う建築。すぐには無くならない。僕が生きている間、どれだけ変化していくのか。それも楽しみだったりする。