この記事はBloggers Tea Party内の『Bloggers Coffee Party』のバトンリレー記事第5弾です。
「COARSE PAPAER」管理人のほりーさんからバトンを頂きました。
記事はこちら>>> 珈琲という円、中心、その外側。 #珈琲とわたし
珈琲を趣味にして
いつ頃だろうか、コーヒーを飲むようになったのは。
朝起きたとき、ランチのあと、ブレイクタイム。
いつの間にかオレンジジュースからコーヒーになっていた。
苦いコーヒー、酸味のあるコーヒー、重いコーヒーに軽いコーヒー。
豆も違えば、淹れ方も違う。
いろいろなコーヒーの顔を見たとき、もっと深いコーヒーを知りたくなった。
自分喫茶店
飲むだけでなく、淹れることにも挑戦してみよう。
「自分喫茶店」をオープンさせた。
マスターは僕、お客さんも僕。
自分が自分と向き合えるような、落ち着く空間作り~自分喫茶店~
営業時間は土日の早朝、マスターの気が向いたときだけ。
いつものコーヒーメーカーに休んでもらい、ハンドドリップを楽しむ。
音珈琲
趣味にはいろいろなパターンがある。
鉄道が趣味の人を例にしてみると。
- 電車が好き
- 模型が好き
- 貨物列車が好き
- 乗るのが好き
- 撮るのが好き
などなど「鉄道が趣味です」という中にも、多くのカテゴリーがある。
さて、珈琲が趣味の人はどうだろうか。
豆にこだわる人、香りにこだわる人、ラテアートのような作品を作る人、カフェ巡りをする人。
そんな分類があるとしたら、僕は「珈琲の音が好き」な人だ。
一杯のコーヒーを淹れるのに、たくさんの音が重なり合っている。
それを感じたいと思うから。
だから休みの日の早朝しか営業しない。
豆の音
今回仕入れてきたのは、名古屋市天白区にある「HILLS CAFE」のコーヒー豆。
ふらっと立ち寄ったカフェで豆が売っていた。
これも何かの縁だと、今回はこの豆を使うことに。
袋に入っている豆の音、メジャースプーンですくうときの音。
ザクザクと奏でてくれる音、どこかしらオイリーな音がするときもある。
豆を挽く
ドリップするには、コーヒー豆を粉にしなければいけない。
ミルを使いハンドドリップに適した粗さに挽いていく。
少し重いコーヒーが飲みたかったので、中挽きにするとしよう。
豆が砕かれる音、すりつぶされるような音。
少し騒がしい音、でもそのおかげで香りが一気に広がる。
この音と香りで、「よし、コーヒーを淹れるぞ」というパワーになるのだ。
お湯を沸かす
お湯を沸かすときは電熱器を使う。
ガスだと、ガスの音がするから。
できるだけ静かな環境で、コーヒーと、そして自分と向き合いたいから。
電気ケトルでもよいが、そこは雰囲気重視ということで。
電熱線が赤くなり、「チン、、、チンチン、、、」とかすかに音がする。
お湯が70度、80度と温度が上がっていくと、ポコポコと空気の音が。コーヒーを淹れるのは、90~95度。
まだもう少しの辛抱だ。
空気の音が大きく、粗くなってきたら準備完了。
いよいよコーヒーを淹れるときがきた。
蒸らし
初めに少量のお湯を注ぐ。
コーヒーに含まれるガスで、表面が膨らんでくるはずだ。
蒸らしをしっかりすることで、おいしいコーヒーを淹れることができる。
お湯の温度が高いと表面に穴ができ、お湯の量が多いとうまく膨らまない。
ちょうどいい温度のお湯を、ちょうどいい量だけ注ぐ。
慣れるまでは難しいのだが、この瞬間が一番楽しい。
お湯の落ちる音、コーヒー豆にお湯が吸い込まれていく音。
ガスで膨らむ音、炊き上がりのごはんのような音。
丸くて、暖かくて、幸せになる音。
そんな音が聴けるのは、この蒸らしのときだけだ。
1つと3つ
サーバーとドリッパーの湯を捨て、ここからが腕の見せ所。
黒い方は、ボンマックの101サイズ、白い方はカリタの102サイズ。
サイズ以外に違うところがある。
ドリッパーの穴の数だ。
ボンマックは1つ穴、カリタは3つ穴。
コーヒーが落ちる速度が違うのだが、つまり音も違う、白は3倍の音がするのだ。
いつもはどちらか気分で選ぶものの、今日は両方で淹れてみる。
1つ穴は、繊細で静かで、催眠術に吸い込まれていくような音。
ドリッパーに注ぐお湯の量で、音の間隔が変わる。
多く湯が入っているときは早く、湯が減ってくるにつれて遅くなる。
3つ穴であれば、賑やかで元気な印象。
目覚めのコーヒーという意味では、こちらのほうがいいだろう。
コーヒーの表面も激しく揺れている。
最後にカップに注ぐ
真夏のビールのような音はしないけれど、コーヒーがやってくる音。
香りも充分に広がり、ドキドキ感に包まれる。
一口飲んだ後に出るため息、その音で自分喫茶店はオーダーストップ。
あとはカップを空にするだけ。
心地よいBGMとともに朝を迎えよう。
BGMを付けるとしたら??
軽めのジャズトリオだろうか、まさかコーヒールンバをかけることはしない。
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