博多南線に乗って春日市へ、帰りは西鉄バスで大橋駅に

博多南線に乗って春日市へ、帰りは西鉄バスで大橋駅に

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一度訪れたことがある場所へ、過去の自分を知ってくれているような気持ちになるから。まだ九州新幹線も開業していないとき、博多駅で彗星やあかつきを見ることができたとき。

そういえば、博多南線に乗ったことがあったな。感傷に浸るために、博多南駅へ向かう。

特急扱い、8.5km300円で新幹線車両に乗れる

さんざん出尽くしたネタなので、いまさら感はあるが。新幹線の車両で運行するものの、法律上の新幹線ではない。「290円で新幹線に乗れる!!」みたいなキャッチコピーでテレビや雑誌に取り上げられていた。

いつの間にか運賃は300円に。
九州を走るのだが、JR西日本管轄になるのできっぷには「西日本会社線」と書いてある。

今回は、博多駅から青色のコースをたどり博多南駅へ、そこからバスに乗りオレンジ色のコースをたどって大橋駅に向かう。

仲がいいのか悪いのか

博多駅はJR西日本とJR九州が共存している。床をじっくりみていると、境界線のマーカーを見ることもできる。

ここからこっちはオレの陣地だ。みたいなことだろう。

博多南線は1時間に1本程度、朝夕は1時間に4本程度

もともとは、博多総合車両所という新幹線の巨大な車庫へ向かう回送列車だった。地元住民の希望により、一部の回送列車が博多総合車両所に隣接している博多南駅まで運行することに。

運行本数は新幹線ほど多くなく、お昼の時間帯は1時間に1本程度、朝夕の通勤時間は1時間あたり2~4本という。

ホームは、いつもの新幹線ホーム

博多駅のホームは、いつもの新幹線ホームだ。
新鳥栖/博多南と書いてあるように、博多駅から鹿児島方面に向かった先に博多南駅がある。

今回乗車する博多南線は735号。前後の新幹線は、博多駅止まりの のぞみ号だ。同じホームにやってくる博多南線の新幹線。

13時21分発の列車は、岡山を10時16分に出発したこだま735号の回送列車となる。博多駅16番線には13時16分着。清掃作業等は無く、博多南行に変わる。

種類が多すぎて、新幹線の看板にビックリ

名古屋に住んでいる僕としては、びっくりな新幹線の看板。
新幹線の種別だけでも、6つあり、16両編成と8両編成がある。

名古屋駅で見かけるのは、

  • のぞみ号-16両編成
  • ひかり号-16両編成
  • こだま号-16両編成

の3種類だけ。山陽新幹線や九州新幹線とは違うらしい。

13:16 ひかりレールスタータイプのこだま号が到着

1週間前に新大阪→岡山でひかりレールスターに乗ったばかりだった。

新大阪から岡山へ、最終のこだま771号に乗って

この日の夕方、岡山から新大阪に移動したばかりなのに、また岡山に戻るだなんて。 た…
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ちなみに駅ホームのLED看板や、列車のLED表示幕はシャッタースピードが速いとキレイに写らないので要注意。下の写真は1/125秒。看板が格子模様なってしまったのが残念。

停車する瞬間は博多行きなのに、ほどなくして博多南行きに変わる。「こだま」などの名前も付かない。

ひかりレールスターの自由席車両に

これは1号車の車内写真。この日、この車両には僕しかいなかった。先頭車両側の1号車は、3+2席の座席並び、4~8号車はサルーンシートといい、2+2席の優雅な作りになっている。

だから、4~8号車をみんな選ぶのか、と思っていたのだけど、そうじゃないらしい。

博多南駅に到着したとき、改札口があるのは8号車の目の前だからだ。僕はわざわざ一番遠い車両に来てしまったようだ。貸し切りみたいで嬉しいのだけれど。

博多総合車両所の手前までは、九州新幹線と同じレールの上を走る。
次の写真は進行方向右側から撮った写真。分岐があり、博多南駅や博多総合車両所へ向かう線と、九州新幹線として新鳥栖や鹿児島中央に向かう線とが分かれる。

この高架の上を九州新幹線は駆け抜けていくのだ。

博多南駅に到着

時間にして約8分、博多南駅に到着した。
1号車に乗ると、先頭車両の素敵な写真を撮ることができる。が、改札口があるのは8号車側なので、約200m余分に歩くことになる。

「一部の列車には乗車口がありません。」と書かれているのは500系新幹線も乗り入れているから。

博多南駅に到着したら、折り返し新大阪行きに

博多南駅に到着し、車内清掃や点検を済ませると、この車両はこだま746号新大阪行きになる

駅前の看板が青色なのもJR西日本だということを認識させる。

博多南駅のすぐ横にある公共施設には、新幹線のシートを使った椅子が設置されていた。座ることができる。

折り返しのこだま号を見送りに

よく見ると、先頭車両ということが分かる。8号車側の先頭車両だ。

博多南駅からこだま号を見送ることに。

博多南駅~大橋駅間は、西鉄バスが運行

こだま号を見送ったあと、次の博多南線を待つと1時間ほどかかる。
博多南駅前のバス乗り場から、西鉄の大橋駅までバスが出ているとか。それに乗ってみよう。

旅先でバスに乗る楽しみ

バスに乗るのはハードルが高い。時刻も運賃も分からないことだらけ。
とはいえ、最近の経路探索アプリだとバスのこともきっちり載っている。

旅先でバスに乗るのは楽しい。新幹線に比べて、日常にぐっと近づくことができるから。生活の足を実感することができるから。

【旅行】都会に遊びに行くなら、地下鉄よりもバスに乗ろう

たまにはのんびり車窓を眺めてみませんか?
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途中からは九州新幹線の高架沿いを走る。

バスに乗り30分。ようやくゴールの大橋駅に到着だ。途中のバス停からは、おばあちゃんが乗ってきたり、カップルが乗ってきたり。
小さなスーパーが建っていたり、懐かしい雰囲気の看板が設置されていたりと、すごく”普通”に近付くことができたのだ。

新幹線もバスも楽しめたこの日、過去の色々を頭の中で整理できたのがよかった。
特に目立った観光スポットもないので、ネタのためだったら行ってみることをオススメします。

生きることは動くこと

博多~博多南(JR西日本)
運賃…300円
距離…8.5km
CPK…35.3円
(※Cost per Kilometer)

博多南~大橋(西鉄バス)
運賃…270円
距離…6.2km
CPK…43.5円
(※Cost per Kilometer)