阪九フェリーの「やまと」に乗って新門司港へ

阪九フェリーの「やまと」に乗って新門司港へ

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関西と北九州を結ぶ阪九フェリーには、大きく2つの航路がある。
ひとつは泉大津~新門司、もうひとつは神戸~新門司。
4隻のフェリーのうち、神戸~新門司航路を担当するのは「やまと」と「せっつ」だ。

今回は「やまと」に乗って、神戸港から新門司港へ。

3階分の吹き抜けロビー

ウェルカムの入り口を入ると吹き抜けのロビーが出迎えてくれる。
こういった豪華な装いは船旅らしい雰囲気を感じられる。

このロビーは5階~7階の吹き抜けだ。
客室も5階~7階、それより下は車両を駐車するスペースとなっている。

また、客室は7階のほうが上級クラスの部屋、5階のほうはリーズナブルな部屋だ。
客室以外の設備としては6階にレストラン、7階に大浴場と甲板に繋がる扉がある。

また、ロビー階にはレセプションと売店がある。
一部のルームキーはレセプションにて用意される。

また、売店も営業時間はあるが、飲み物やおつまみ、お土産などが並んでいる。

出発までの間でも、レストランやお風呂が使える

今回の出発時刻は20:00で、翌朝08:30に新門司港に到着する。
1時間前から乗船ができ、すぐにレストランやお風呂が使えるので、早々に済ませることも可能だ。

レストランは19:00~21:30、大浴場は乗船時~23:00まで利用可能。
また、翌朝も使うことができるので、朝からご飯を食べ、お風呂に入ることができる。

スタンダードシングルはドライバーズルームのような雰囲気

今回利用した部屋は一番リーズナブルな個室のスタンダードシングル。
時期によって販売がないとのこと。

ベッドタイプの洋室で、75cm×200cmのベッドが用意されている。
ベッドの下には救命胴衣が入っており、スーツケースなどの荷物は置けない。

机はあるが、椅子はない。
ベッドに腰掛けて使うようなイメージだ。
壁に読書灯のようなライトと、100Vのコンセントが設置されている。

ちなみに窓がある部屋ではないので、スマホは圏外になることが非常に多い。
ここで仕事を進めるのは、なかなか難しそうだ。

ベッドに寝転んだときに足元には壁掛けテレビが設置されており、運行状況や現在地を示す船内チャンネルの配信もある。

カフェテリア方式のレストラン

6階の中央には立派なレストランがある。
フェリーによってはバイキングスタイルのレストランもあるが、やまとはカフェテリア方式。

ショーケースに並んでいるお料理や飲み物を取っていき、最後に精算する。
ICカードやクレジットカードは使えず、全て現金のみ。

船に乗るときは、幾分かの現金を持っておいたほうがいい。

レストラン内は広く、座席にも充分な余裕があった。
また、営業時間外は一部の席が解放されていたので、パソコンを広げて仕事をしていた。

夕食の一例、1,500円くらいだった気がする。
好きなモノを順番に選べるので、いつも通りなゴハン。

朝ご飯、モーニングセットもあるが、その一部を好きなモノで構成することもできるとか。
こちらは900円弱。
地上に比べると少し割高だけれど甘受できる程度だと思う。

スタンプに自動販売機にゲームセンター

ふねこの乗船記念スタンプは、スタンプだけでなくスタンプ帳も無料で用意されている。

自動販売機はジュースだけでなくアルコールもある。
地上の自販機と比べても、同価格帯で用意されているようだ。

ロビー階にある売店でも、飲み物を買うことができる。

UFOキャッチャーにスロットマシンに、小さいながらもゲームセンターがある。
遊んでいる人は、、、いなかった。

6階の船首には展望ルームが設けられている

6階の船首には展望ルームが用意されている。
誰でも入ることができ、夜間航行時はダウンライトだけの非常に暗い部屋となっている。
瀬戸内の様子や橋をくぐる様子を船内から見ることができるのだ。
23:00~07:00はクローズ。

大浴場は露天風呂付き、シャワーは24時間使える

大浴場は大きな湯船だけでなく、露天風呂もついている。
今回は20時発の便だったので外も真っ暗だったが、夏場に18:30発のフェリーに乗れば夕焼けを眺めながらお風呂に入れそうだ。

入り口には、混雑を示す信号が付いており、中を覗かなくとも状態を知ることができる。

のんびりとしたフェリーの楽しみ方

夜も遅くなってくると、お客さんが部屋に戻るので船内は静かになる。
歴代のフェリーの写真が展示されている展望ロビーでゆっくりするもよし、23:00までであれば展望ルームにいるもよし。
天候が良ければ甲板も空いているので、星空を見ながら風を感じるもよし。

あまりすることがないからこそ楽しめるフェリー旅だと思っている。