シルバーティアラの2等寝台Aに乗って苫小牧から八戸をフェリーで移動

シルバーティアラの2等寝台Aに乗って苫小牧から八戸をフェリーで移動

2018-10-23
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こんにちは、スズキ(@acogale)です。先日、青森県に行ってきました。往路はセントレアから新千歳空港へ飛び、苫小牧港へ。そして今回ご紹介するシルバーフェリーに乗って八戸に向かいました。
事前リサーチしたところ、タイミング悪く乗船した友人が「めっちゃ酔う」とYouTubeで語っていたので、若干気分がブルーでしたが。。。

2018年4月に完成したばかりの「シルバーティアラ号」に乗って、7時間30分の移動を楽しんできました。

まずは乗船受付

前回ご紹介した通り、JR苫小牧駅から苫小牧港へバスで移動、ちょうどターミナルビルの眼の前に到着するバスは、アクセス抜群です。
まずは1階で乗船券を購入します。公式案内では1時間前には到着するように!とのこと。飛行機と同じで、出発時刻は港から離れる時間のようです。

ターミナルビルからフェリーへ続くボーディングブリッジは、出発時刻の前に切り離されていました。早めに到着するように心がけましょう。

予約用紙を印刷するだけで

乗船申込書を書いて窓口に提出、お金を払いカードキーを受け取る。という流れです。
事前にご予約されている方は、メールや申し込み時のwebページを印刷しておけば記入の手間は省けます。
が、乗船受付はしなければいけません。

苫小牧駅からの連絡バスを降り、5分ほど写真を撮った後に並びましたが、列がぜんぜん進まない。
手続きが終わるまでに20分ほど並んでいました。特定条件であれば自動チェックインサービスのようなものがありましたが、基本的には有人対応のようです。

現金、カード、iDなどが使える

そんな中でもスゴい!!と思ったのは、支払い方法の豊富さ。窓口の場合「現金のみ」と言われるところも多い中で、クレジットカードや非接触ICカードのiDやApple Payが使えるのは驚きました。

とはいえ、後ろから見ていると、現金で支払う人が圧倒的に多かったですね。

乗船手続きは21時45分時から

フェリーなどに乗りなれていないと、いつから乗船できるのか分からないことも。
出発時刻の1~2時間以上も前から乗船できることもあります。フェリーに乗ってからゴハンを食べたり、お風呂に入ったりと、そんな使い方ができるんですね。

シルバーティアラも23時59分発でしたが、売店やお風呂は23時から利用できる案内がされていました。

お風呂は早めに入っておこう

そのお風呂ですが、使える時間が決まっていますので、早めに済ませておきましょう。
特等室はお風呂がありますが、その他の人は共用の浴室を使うことに。

今回乗船したシルバーティアラ(苫小牧→八戸)は23時~25時、翌朝6時30分~7時30分しか使えません。
男性用の浴室は、100円が戻ってくるロッカーが20個ほど、洗い場は5人分しかありませんでした。
シャンプー、ボディーソープは付いていましたがタオルなどは持ち込むようにしましょう。新しい船なので中はキレイでしたよ。

離岸~出発

貸し毛布の案内や、売店の営業時間のアナウンスが聴こえる中、定刻通り23時59分にシルバーティアラ号は出航しました。
少しだけエンジン音が大きくなったかと思うと、船が揺れ始めゆっくりと動き出します。

 

室内にいると気付かないかもしれないですね。出航のときは外で眺めていたい気分でした。
苫小牧港を離れ、南へ7時間30分、八戸港に向かいます。

船内設備は??

船内の設備はどうなっているのか、気になるところです。
シルバーティアラは、5階、6階が客室になっており、前方には大海原を見渡せるビューシート、特等室や1等室が。
船体の中ほどには公共空間があり、後方は2等室が。

2等室に窓はなく、後方の窓側にはプロムナードと呼ばれるフリースペースが。
23時59分に出発する夜行便なので、プロムナードを使っている人は、ほとんどいませんでした。

ゴハンはどう??

ゴハンは期待できません。レストランは無いので、冷凍食品が売っている自動販売機と、カップ麺が売っている自動販売機のみ。お湯や電子レンジはありますので、持ち込むことをオススメします。

とはいえ、冷凍食品も美味しかったですけど。

運賃はどう?

今回は2等寝台Aを選択。鍵のかかる個室です。
カプセルホテルのような2等寝台Bや雑魚寝の2等もありましたが、個室を選択。

以前乗ったジャンボフェリーでも個室を選びました。

そのときに感じた個室最大のメリットは”キャリーケースを広げられる”こと。
とにかく荷物が多いことで有名な僕ですが、キャリーケースをしっかり広げたい。しかも仕事終わりで向かったのでスーツから着替えたい。となると、広い更衣室と広いロッカーが必要なんですね。

というわけで、2等寝台Aを選択。

ちなみに料金は定価で

  • 2等寝台A…7,500円
  • 2等寝台B…6,500円
  • 2等…5,000円

その他にもテレビや洗面台、窓がある1等(2名/4名)は10,000円/人、お風呂までついている特等(2名)は12,500円/人です。
どれもネット割引で1割引になりますよ。

気になる2等寝台Aは

漫画喫茶のプライベートルームくらいの広さでしょうか。ちょっと狭いベッドと、パソコンを置くには充分なデスクが。
揺れ対策なのか、ドリンクホルダーが窪んでいるところが船内らしいですね。

ベッドの下は空いており、荷物を置いておくことも可能です。
壁にはモノを掛けられるようになっていますが、ハンガーはありませんでした。2等寝台Aの場合は、スリッパもありません。

空調は天井にある風量と風向を調整するだけのもの、扉の下は外気の調整ができるスリットになっています。

コンセントはデスク横に1つあります。通常の壁コンセントとは90度向きが違うので、横に広いACアダプタなどはデスクランプのスイッチと干渉、、、これはマイナスポイントでした。50cmくらいの短めな延長コードは必須でしょう。

電気を消すと、壁の案内板がぼんやり浮かび上がります。非常時でも見えるように蓄光塗料を使っているようですが、ちょっとびっくり。

よく寝られるか

エンジンから距離が離れていても振動はありますね。2段ベッドを下から蹴られているような振動が、100BPMくらいで続いています。

船の揺れもあるので、神経質な人にはオススメしません。
隣の人のいびきも、かすかに聞こえますので、そういったものを含めて、船旅なのでしょう。

携帯電話の電波も

今回持っていったのはauとdocomoのスマホ、寝台室内での電波の入りは悪かったですが、プロムナードやデッキに出ると問題なくつながりました。

出航から1時間半ほどで寝てしまったので、苫小牧と青森のど真ん中の様子は分かりませんが、寝るまでと起きてからはちゃんとつながっていました。

揺れることを想定して

今回は、気持ち悪くなるほどの揺れはありませんでしたが、揺れに備えた作りに。

出入り口だった扉も、きっちりと閉まっています。

満天の星空

今回、シルバーティアラに乗船して一番良かったのは、夜の星空。
25時30分頃、時速30km前後で進む船は苫小牧港から充分に遠ざかっていた。後ろを振り返ると明かりが見えるものの、あたり一帯は真っ暗に。

フェリーに乗るとき、当日の天気なんて考えてもいなかったが、快晴だったようだ。
満天の星空を眺めることができた。

揺れている船の上から、手持ちでの撮影は難しかったが、とにかく小さな小さな星までしっかりと見えるのには驚きだ。さすが明かりの無い船の上。

秋の海上はとても寒く、原付に乗っているような速度で進む。そんな中でも数人の乗客がデッキから空を眺めていた。最高だった。

 

朝もキレイ

当日の青森県の日の出は5時50分頃、残念ながら雲がかかっており太陽が出てくるところは見られなかった。
ただ、眼の前に広がる水平線。どこまでも続く海の大きさに感動。
左舷から眺める風景は太平洋しか見えない。港に到着する前に、ぜひとも見てほしい光景。

ちなみにシルバーティアラの共用浴室は左舷にある。苫小牧から青森へ行く便だと、朝の入浴時間を利用すれば大海原を眺めながらお風呂に入れるというわけだ。

無事に到着

定刻に八戸港フェリーターミナルに到着。八戸港にはボーディングブリッジはなく、タラップで降りることに。フェリーターミナルから数百メートル離れているので、バスにて送ってもらえた。

フェリーターミナルの眼の前から市内行きのバスが

バス停から見えるのは8時45分に出航するシルバープリンセス。アナウンスが響き慌しく準備をしていた。

生きることは動くこと

7時間30分のシルバーティアラ、20分のバス、青森県に無事到着。

距離…240km(地図から算出)
運賃…6,750円(シルバーフェリー)、300円(南部バス)
CPK…28.1円
(※Cost per Kilometer)