バドミントンの小椋久美子さんに自分を知ることのキッカケをもらったanother life.のSundayMorningCafe

バドミントンの小椋久美子さんに自分を知ることのキッカケをもらったanother life.のSundayMorningCafe

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人生のシェアリングサービス

6月25日、渋谷駅近くのBOOK LAB TOKYOで開催されたSunday Morning Cafe
「一日だけ、他の誰の人生を体験してみませんか。」をテーマに、インタビューサイトを運営しているanother life.が主催しているイベントに参加してきました。

「色んな方の人生をシェアリングして、日曜日の朝を有意義に過ごそう」と、月1回程度、ウェブサイトで人生インタビューされた方をゲストに、トークセッションやワークショップが開催されます。

今回のテーマは「今の自分を受け止め、前に進む」
北京オリンピックで5位入賞、全日本総合バドミントン選手権では5連覇を達成し、現在はスポーツインストラクターとして活躍されている小椋久美子さんをゲストにお迎えしました。

小さなころからバドミントン

SundayMorningCafeでは、今の活躍だけでなく、ゲストの生い立ちから経験されてきたことなどを順番にひも解いてくれる。

小さなときの小椋さんは、好奇心旺盛で怖いもの知らず。
じっとしているのが苦手で、迷子にならないために歩くと音のなる靴を履かされていたとのこと。

小学生のころにバドミントンを始め、小学4年生のからは東海大会で連続優勝することに。
当時はバドミントンが楽しく、シャトルを追いかけているのが大好きだったとのこと。

高校は大阪にあるバドミントンの強豪校へ。
中学生のときとは環境が大きく変わり、とにかく練習が厳しく、試合も優勝以外考えられないようなプレッシャーもあったとのこと。
楽しいバドミントンからの環境変化があり、自分の心や身体がついていけなくなることも。

監督から目を離されてしまうような不安もあったそうだ。

「わがまま」と「信念を貫くこと」

電機メーカーに就職された後も、上下関係や周囲からの声が気になり、辛い時期を過ごしたという。
特に1年目は、勢いで勝っていけるものの、そのうちどうしたらいいか分からなくなり勝てなくなる。
何をしたらよいのか分からない状況に陥ってしまったのだ。

周囲に気を遣って試合に負けること
自分のスタイルを貫いて試合に勝つこと

どちらが良いのだろうかと悩み、勝つことを喜んでくれるから「自分のスタイルを貫こう」と思ったそうだ。
感情的に動いてしまうような「わがまま」ではなく、覚悟を決めて自分のスタイルを貫くことを重視したという。

例えば、ウォーミングアップの1時間前からは、誰にも話しかけられたくないから周囲にそれを守ってもらう。
睡眠時間は8時間欲しいから、ライフスタイルを調整する。

そういう自分自身が決めていることに重点を置き、選手として活躍されてきたのだ。

それでも周囲の声が気になる

現役を引退されてからは、バドミントンの普及やテレビでの解説、コメンテーターとして活躍されている。
スポーツ選手を取材、インタビューするときも、周りからの視線が気になったという。

「そんなコメントを引き出してほしいわけじゃない」とディレクターやスタッフが思っているのではないかと勝手に想像してしまう。
そうすると、取材している相手の言葉が自分に入ってこなくなる。

他人の視点を勝手に想像し、被害妄想を受けているだけなのかもしれない。
目の前のことに集中しよう。と思い、相手のことだけに神経を集中させることにしたそうだ。

環境の変化によって自分の立ち回りを決めるのではなく、自分がしたいことや、やるべきことに集中し、それをこなすことが一番ラクになるとのこと。
周囲の声を聞くことではなく、取材相手からの情報をしっかり引き出すこと。
それがこの場合の「やるべきこと」だから、それに集中しなさいとのことなのだろう。

嫌われてもいい

周囲のことも気になりながらも、信念を貫くことに力を注いできた小椋さん。
「嫌われてもいい」と思うことも。

相手とぶつかることは、相手にも信念があるからだと言う。
信念にしっかりとした説得力さえあれば大丈夫だ。

たとえそれに対して反論があったとしても、自分自身がブレていないなら一つの貴重な意見として成立するのだ。
それまでの自分、過去の自分がどうやっていたのか。
その場でただ思ったことを発言しているだけなのか、人生の中でしっかりと考えて準備をしてきた人なのか。

真剣さが伝わるには、それまでの文脈があり一朝一夕ではできない経験や人生の積み重ねがあるのだという。

これからの活動

これからも、自分自身のスタイルを貫いていける働きをしていくとのこと。
環境に馴染む前に、環境より先に自分を出すことで、周りを引っ張っていけるようになる。
自分の弱点や苦手なことも認識し、自分のことをよく知ったうえで進みたい方向に向かって突き抜けていく。

その中で、誰かが輝くために、人を輝かせていけるようになりたいとおっしゃっていた。
全員にそれぞれ役割があって、全員が必要な人だからこそ。
バドミントンを通して、みんなのきっかけになっていきたいのだとか。

まずは自分を知ること

グループワークの中で、小椋さんからアドバイスを頂きました。
まずは自分のことをしっかりと知ることが大事。
それによって、伸ばしていくべきところ、鍛えていくべきところが明確になる。
全てがプラスに働くとは言わないが、自分はどんな人なのだろうか、しゃべるのが得意なのか、巻き込むのが得意なのか。
向き合ってみることが大事だとアドバイス頂いた。

小椋さんの中で大事にしていること
「雑念を入れないで」

この言葉通り、周囲のいろいろは一旦置いておいて、自分のやりたいこと、やるべきことを明確にすることが一番のようだ。
素敵なアドバイスをして頂いたおかげで、やりたいことへの一歩が踏み出しやすくなった。
やりたいことが目の前にきたときに、手を挙げられるようになった。
それだけのことかもしれないが、SundayMorningCafeで得られた「僕の勢い」のきっかけだと思う。

リンク

another life.記事

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