目次
名古屋駅からバスで数分
トヨタ産業技術記念館は1994年にオープンした博物館です。
繊維の発明から、自動車製造に至るまでの流れが一つの施設にまとまっています。
館内は、繊維機械館と自動車館の2つに分かれており、どちらもボリュームたっぷりの展示施設でした。
名古屋駅からはメーグルという観光案内バスが出ており、それに乗るとトヨタ産業技術記念館の前まで案内してくれます。
そんな豊田産業技術記念館に行ってきましたので、レポートをお送りします。
名称:トヨタ産業技術記念館
住所:愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
入場料:大人…500円、中高生…300円、小学生…200円、各種割引あり
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
エントランスには環状織機
まずは、入場券を買う。
入場券を買う際に、地下鉄市バスの一日乗車券などを持っていると、入場料が割引になる。
有人チケットカウンタにて販売となるので、ぜひ手元に用意しておきたい。
さて、エントランスに入ると、中央にそびえたつのは「環状織機」
平面の布ではなく、立体的に折ることができる環状織機が置いてある。
左右の運動を環状にすることで、騒音が少なく滑らかに動く。
1日数回、デモンストレーションで布を織ってくれるので、タイミングを合わせて見に行きたいものだ。
繊維機械館には、紡績工場をモチーフに
まず最初は、繊維機械館。
中に入ると、まずは綿花、糸の作り方。
その先には、ずらりと機織り機が置いてある。
どれも同じに見えるが、小さな改良が加えられており、糸が切れると自動で止まるものは、新しい糸と交換してくれるものも。
係員の方が、実際に機械を動かしながら説明してくれるのだ。
現代の機織り機も
昔ながらの機織り機の次は、現代のマシン。
タオル地を編むことができたり、写真データを取り込んで柄にすることができる。
横糸も、昔はシャトルという糸巻きを右に左にと動かしていたが、現代のマシンは空気や水で、糸を送っているのだ。
ギッタンバッッコンという優雅な感じではなく、シュパパパパとけたたましい音とともに編みあがっていく。
技術の進歩は、恐ろしいものだった。
金属加工の実演コーナー
繊維機械館を出たところには、プレス機の実演コーナーがある。
自動車のエンジン部品は「鍛造」という仕組みで作られており、そのミニチュア版を目の前で作ってくれるのだ。
この120トンプレスで、3回に分けてプレスし、棒状だった金属をエンジン部品のカタチに仕上げていくという。
乾電池ほどの金属の塊。
特殊な機械に入れると、38秒で1,200℃まで上昇する。
電子レンジのような機械だと想像していただければ。
これで一気に金属を加熱し、先のプレス機で型抜きをするのだ。
自動車館へ
繊維機械館、金属加工の実演コーナーを抜けると、そこは自動車館だ。
織機の技術から、自動車の技術へ。
昔の道具、資料、車のデザインなどが、所せましと飾ってある。
自動車の構造や仕組み
その後、出迎えてくれるのは、自動車の仕組みを解説してくれるコーナー。
ラダーフレームとモノコックの違い、ミッションとオートマの分解模型。
サスペンション、クラッチペダルの役割など、どれも模型が動いて仕組みを教えてくれる。
改めて、機械の仕組み、動力の伝わりかた、パーツの動き方などを目で見て学ぶことができたのだ。
最後は自動車展示コーナー
懐かしの名車がずらりと並んでいる。
その隣には、プレス機、塗装や組み立てのライン、作業の効率化などが展示されている。
あの名車、トヨタカローラが展示されていたり、水素で動く燃料電池車MIRAや、ソアラ、セルシオなどが並んでいた。
他には、衝突実験の映像や、カーオーディオの遷移、乗り心地とシートなどの展示も。
ジオラマや模型よりも、実車で案内してくれるトヨタ産業技術記念館。
子どもがワイワイ楽しむというよりも、大人が歴史と技術を学ぶのにピッタリかもしれない。
解説員の方は、一つ一つ丁寧に。
動かせる展示物については動かしてくれたり、ドアを開けてくれたり。
とても親切に中を見せてもらうことができた。
真剣に見て回ると3~5時間くらいかかりそうだ。
繊維機械館と自動車館の2回に分けて訪問するのも一つの手だろう。
施設概要
名称:トヨタ産業技術記念館
住所:愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
入場料:大人…500円、中高生…300円、小学生…200円、各種割引あり
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
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