「もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら」を経て、文豪たちの文章に興味をもちたい

「もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら」を経て、文豪たちの文章に興味をもちたい

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あるツイートを見て、思わずポチったのは「もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら」だった。タイトルが秀逸だ。ワクワクさせるような要素と、何が書いてあるかがなんとなく分かる要素。

読み始めてみると、ニヤニヤが止まらない。

本の作りから気になる

文庫本ではない本。どんな装丁なのか。タイトルがタイトルなので、あまり期待しないで開いてみたらびっくり。

クラフト紙のような手触りの紙が挟んである。ただの本ではない雰囲気だ。

そのクラフト紙を2枚すぎたところには、トレーシングペーパーが1枚。
本文の前に、気になるポイントがたくさん。やられた。

実は文豪ばかりじゃない

「文豪たちが~~」と書いてあったが、並んでいる人たちは文豪ばかりじゃない。例えば小沢健二氏や、池上彰氏。文豪じゃないけれど、その空気を感じることができる。

「焼きそば失格」は誰のそれか分かるのも、面白いところ。タイトルもそれっぽく仕上げられている。

かの有名な中原中也先生のページも。

「そのまんま本に載せる」センス

もしカップ焼きそばの作り方を”ただそのまんま”本に載せたら。
ただ、焼きそばの作り方が載っているだけ。カップ焼きそばの容器にかいてあるそれが載っている。

アイデアも面白い、文体も「そうだそうだ!」と納得してしまう。
が、納得できないものもある。それは、その文豪のことを僕が知らないからだ。

安部公房氏の名前は知っていても、どんなテイストか知らないのは、僕の読書量が少ないからだ。
この本をきっかけに、多くの文豪に触れる機会ができた。実際には、どんな文章を書くのだろう。

そんな興味を届けてくれるきっかけになったのだ。