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another life.が主催するSundayMorningCafe
10月1日、渋谷駅近くのBOOK LAB TOKYOで開催されたSunday Morning Cafe。
「一日だけ、他の誰の人生を体験してみませんか。」をテーマに、インタビューサイトを運営しているanother life.が主催しているイベントに今月も参加してきました。
「色んな方の人生をシェアリングして、日曜日の朝を有意義に過ごそう」と月1回程度、ウェブサイトで人生インタビューされた方をゲストに、トークセッションやワークショップが開催されます。
今回のコンセプトは「人生の目を覚ます」
ヤフーアカデミア学長、グロービス経営大学院客員教授、株式会社ウェイウェイの代表取締役社長として、人を育てることを軸に活躍されている伊藤羊一さんがゲストでいらっしゃいました。
自分が変わったと思う瞬間
今回のアイスブレイクのテーマは
「自分が変わったと思う瞬間」
だった。
今回のテーマである「人生」につながっていくのだけれど、自分が変わった瞬間ってあっただろうか。
学生から社会人になれば、自分は変わるだろうし、結婚して子供ができれば、自分が変わるのではないか。
自分が変わった瞬間を、頭の片隅に置きながら。
伊藤氏のトークが始まったのだ。
ふさぎこんでいた人生
僕の勝手な想像なのだが、ちょっと怖いおじさんだと思っていた。
髪の毛はツンツンしていて、ヒゲを蓄えている。
社長でもある伊藤氏、ちょっとビビっていた。
それをいい意味で裏切られた。
人の過去というのは分からないもので、伊藤氏はふさぎこんでいたという。
内向的で、人に会いたくない。
エリート街道を進んでいくのだが、周囲にスゴいヤツらがたくさんいることで、どんどんコンプレックスが増していく。
どんどん自分の中に閉じこもってしまうのだった。
ダメダメな社会人
なんとなくで生きてきた人生。
とにかく朝が起きれない。
朝起きると人生が始まる、人生が始まるのが嫌だと。
今のような時代では無かったので「会社を辞める」というような選択もなく。
だんだん会社に行けなくなったという。
転職のタイミングで、早起きができるようになったそうだ。
人生を変えたキッカケ
話は人生の転機について。
メンタル不調になり、家から出られない日もあったとか。
そんな伊藤さんが調子を取り戻したのは。
人生が変わる、変わらないというのは、何か一つで決まることではない。
日本興業銀行時代のマンション融資で期待されたこと。
「自分が働いてもいいんだ」と思うようになったという。
また、人から学ぶことに抵抗が無かったそうだ。
馬鹿にされるとは思わず、分からないことはどんどん先輩同僚に聞きに行ったとのこと。
色々な要因が、うまく組み合わさって、人生がうまく回りだしたのだ。
リーダーシップと意志決定
次の大きなキッカケは「東日本大震災」だという。
文房具メーカーのPLUSに在籍中に起こった震災。
物流網を復旧されなければいけない。
そんな時に「共通の目標」を掲げ、みんなでそれに向けて行動する。
リーダーシップをとらなければいけない、つまりは意志決定をしなければいけない。
やることを決めることの大切さに気付いたと話された。
それは逆に「やらないことを決めること」だったのだ。
意志を決めることは大事。
自分が決めることで幸せになる人、不幸になる人がいるのも当然。
みんなの声を聞くことがリーダーシップでも意志決定でもない。
そんな経験から、「自分の意志でやる」ことを学び、人生の目が覚めたというのだった。
伊藤氏、3つの決まり
最後のワークショップは「自分の譲れない主張」について。
自分の軸となるものを発表しあう場だった。
自分自身に問い続けることの大事さ。
一方で、思考停止しているとき用に自動的に行動できる基準を。
これらをしっかりと考えておくようにと、トークセッションの中でもおっしゃっていたのだ。
そんな伊藤さんが決めている3つのこと
- 心を自由に
- 迷ったらワイルド
- ポジティブにガンガン
これが、伊藤流の思考だという。
理由を考えながら、心を自由に。
リーダーとして。
人を巻き込むだとか考える前に、自分自身をちゃんとリードできるようになれ。
そんな言葉で、今回のイベントは幕を閉じたのだった。
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