安くて使い勝手がよかったタイムズカーシェア。2019年10月1日より料金体系が変わってしまう。個人的な感覚としては大幅値上げ。
とはいえ、うまく利用すれば今までと同等の価格で利用できるので、じっくりと検証する必要がある。
目次
新しい料金プランは3段階
まず、新しい料金プランは3段階に分かれた。
今までの料金は、月額料金に加えて
- ベーシックorプレミアム
- 時間制料金or時間料金+距離料金
と分かれていた。
デミオやアクアのようなベーシッククラス、MINIやセレナのようなプレミアムプラス。距離料金もコミコミのショートプラン、6時間パックプラン、距離料金が別の12時間~プランやナイトパック3種。
これが2019年10月1日からは
- ベーシックorミドルorプレミアム
- 6時間以上の利用は自動的に距離料金加算
となってしまった。また夜間帯のパック料金は1種類に。随分と値上がりした印象だ。
車種はどう変わったのか
車種区分が3つになってしまったので、どうなったのか一部車種をピックアップ。
車種名 | 2019年9月30日まで | 2019年10月1日から |
デミオ | ベーシック | ベーシック |
ノート | ベーシック | ベーシック |
ヴィッツ | ベーシック | ベーシック |
カローラフィールダー | ベーシック | ミドル |
NV350キャラバン | ベーシック | ミドル |
プレマシー | ベーシック | ミドル |
C-HR | プレミアム | ミドル |
セレナ | プレミアム | プレミアム |
MINI | プレミアム | プレミアム |
具体的な料金比較
それでは実際に料金がどう変わったのか検討してみたい。
デミオを3時間借りた場合
2019年9月30日まで | 2019年10月1日から | |
時間料金 | 2,472円 | 2,640円 |
距離料金 | 0円 | 0円 |
合計 | 2,472円 | 2,640円 |
カローラフィールダーを8時間借りた場合
日中の時間帯にカローラフィールダーを借りて、200kmドライブした場合
2019年9月30日まで | 2019年10月1日から | |
時間料金 | 5,668円 | 8,690円 |
距離料金 | 0円 | 3,200円 |
合計 | 5,668円 | 11,890円 |
旧料金は6時間パック併用、新料金は12時間パック+距離
セレナを48時間借りた場合
日中の時間帯にセレナを借りて、450kmドライブした場合
2019年9月30日まで | 2019年10月1日から | |
時間料金 | 14,000円 | 30,690円 |
距離料金 | 7,200円 | 7,200円 |
合計 | 21,200円 | 37,890円 |
新旧料金ともに48時間パック+距離
6時間以上利用すると自動的に距離料金が加算される
料金体系の中で、一番大きく変わったのは「6時間以上利用すると自動的に距離料金が加算される」ところだろう。
今までは、貸し出し時に時間制か、時間+距離制か、選ぶことができた。
時間制の場合は、借りてから返すまでの時間にベーシックなら206円/15分を掛けるだけでよかったのだが。
利用時間が6時間以上になると、自動的に距離料金が加算されてしまうので、往復200kmのところに行ったとき、5時間45分で返却するのと、6時間15分で返却するのでは、時間料金の差に加え3,200円の距離料金の差が出てしまう。
※厳密には4時間45分を超えると6時間まで同料金なのだが。
オリックスのカーシェアと似たような料金体系になってしまった。
タイムズだから!と選ぶ理由が、一つ減ってしまったのだ。
料金体系が複雑になってしまったので、一度ご確認を
今までが安すぎたのかもしれない、そんな印象があったタイムズカーシェア。ビジネスとしての水準を保つなら、この金額設定はしょうがないとも思うけれど。
他社のカーシェアと料金やシステム面での差が縮まってしまった印象があるので、違うところでバリューを見いだしたい。
2019年10月1日から料金体系が変わるので、利用者の方はしっかりと見直してから貸し出し手続きを。ちょっと気軽に使えなくなってしまった、そんな印象だった。